CULTURE
ガールズスケーターたちの青春映画『スケート・キッチン』
『スケート・キッチン』
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スケートボードを題材にしたドキュメンタリーや映画と言えば、『DOGTOWN & Z-BOYS』、『ロード・オブ・ドッグタウン』、『クール・ボーダーズ』など、その多くは男の子たちが主人公だ。『スケート・キッチン』は、ニューヨークのマンハッタンで活動している女の子たちだけのスケートクルーの日常を映し出した青春映画。タイトルの“スケート・キッチン”には、女性はキッチンにいるべきだという固定観念を打破する意味が込められており、自分たちの居場所=スケートパークを“キッチン”としている。
主人公は17歳のカミーユ(レイチェル・ヴィンベルク)。内気な性格だがスケボーが大好きで、ある日“スケート・キッチン”の存在を知り、会いに行く。母親との関係がぎくしゃくしているカミーユにとって、女の子スケーターとの出会いは、自分探しの旅でもあった。そして、デヴォン(ジェイデン・スミス)という青年と出会い恋もする。それはスケートボードの基礎的な技よりも難しいもので……。初めての恋とクルーの友情、母との確執、悩みながらもカミーユは成長していく。
カミーユ役のレイチェル・ヴィンベルクをはじめ、実際のスケート・キッチンのクルーが出演しているのもこの映画の特徴だ。というのも、もともとは「Miu Miu」が2011年から始めたプロジェクト【Miu Miu Women’s Tales(女性たちの物語)】として、2016年に発表された1本のショートフィルム「That One Day」が元になっている。本作では、ジェイデン・スミスの演じるデヴォンのシーンはフィクションだが、実際に彼女たちに起きた出来事を脚本にし、本人たちが演じている。
監督は、これまで数多くのドキュメンタリーを手がけてきたクリスタル・モーゼル。彼女が、電車のなかで女性スケーターたちと出会い、興味を持ったことがすべての始まりだった。短編のドキュメンタリーから長編映画になった『スケート・キッチン』は、青春映画としての共感はもちろん、カミーユたちがスケートボードで街を駈け抜けるシーンは憧れるほどカッコイイ!
女の子の友情物語度 |
★★★★☆
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初恋に戸惑う恋愛度 |
★★★☆☆
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スケボーに興味を持つ度 |
★★★★★
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監督
クリスタル・モーゼル
製作
クリスタル・モーゼル
ジュリア・ノッティンガム
ホドリゴ・テイシェイラ
マイケル・シャーマン
出演
レイチェル・ヴィンベルク
デデ・ラブレース
ニーナ・モラン
カブリーナ・アダムズ
ジュールス・ロレンゾ
配給
パルコ
2019年5月10日(金)より渋谷シネクイントほかロードショー
(c)2017 Skate Girl Film LLC.
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