CULTURE
2013.09.02
『ジンジャーの朝 さよなら、わたしが愛した世界』
エル・ファニングの素晴らしい演技に釘付け! |
監督 |
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この時が、この関係が、ずっと続けばいい……心から一緒にいて楽しい相手とは、そんなふうに永遠を望むものだ。けれど、現実はときに残酷で、少しずつすれ違い、何かをきっかけに決別しなくてはならないときもある。『ジンジャーの朝 さよなら、わたしが愛した世界』は、幼なじみのジンジャー(エル・ファニング)とローザ(アリス・イングラート)のそれぞれが、悩み、苦しみ、葛藤し、愛することを学んで成長していく姿を描いた人間ドラマ。 物語の舞台は冷戦時代に突入した1960年代のロンドン。ジンジャーとローザは何でも話すことのできる親友だったが、未来への不安を抱き反核運動に参加したいと行動するジンジャーに対し、ローザはジンジャーの父であり思想家のローランドに惹かれていた。そして、親友と父親の関係を知ってしまったジンジャーは……。 不安な社会情勢、母親への反発、大好きな親友と父親との間の危機にジンジャーがどう向き合うのか。詩人になりたいと考えや想いをノートに書き留めていく彼女の言葉ひとつひとつが心に残る。
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text rie shintani