CULTURE
2014.03.04
『ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅』
モノクローム世界と親子愛にほっこり |
監督 |
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「貴殿は100万ドルに当選しました」という手紙を受け取ったウディ(ブルース・ダーン)。誰が見てもインチキだと分かる手紙なのにホンモノだと信じて疑わないウディは、その“インチキ”な懸賞金を受け取るために、モンタナからネブラスカに行こうとする。そんな父親を見かねた息子のデイビッド(ウィル・フォーテ)は、インチキだと納得させるためにネブラスカまで父を連れていくことに……。 ものすごく些細なことから始まる父と息子の小さな旅。その旅の途中で、ウディの旧友や親戚に合いながら、知らなかった父親の過去に触れたり、いつのまにか100万ドル当選者として注目の的になってしまったがゆえに事件に巻き込まれたり、まあ珍道中。 そして、和気あいあいとした家族だけが幸せなんじゃなくて、文句を言っていてもその裏にはちゃんと愛がある。喧嘩をしているように見えてもいい関係であって、ところどころに心温まるエピソードがあって、いい話。モノクロームのやわらかさも温かくて、いい感じ。ほんわかしたいなぁ、ちょっと人生の息抜きしたいなぁという人、おすすめです!
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text rie shintani