CULTURE
2014.02.17
世界をあっと言わせた、女王Beyonceの一大ポップ・プロジェクト
Beyonce(ビヨンセ)はやっぱりすごい。きっと誰もがそんなふうに舌を巻いてしまったはず。彼女の5作目『Beyonce』は、昨年12月13日に事前予告もプロモーションも一切なく、iTunes先行で突如リリース。世界を代表するディーヴァの新作となれば、何ヶ月もかけてじっくりリリース日まで盛り上げていくのが当然なのに、彼女はその常識を打ち破ってしまった。しかも、その内容は、14曲の新曲とその全MVを含む17本のビデオからなる「ヴィジュアル・アルバム」! さすが長年R&B界のトップに君臨する女王、なにもかも桁違いの発想だ。これには世界中が熱狂して、発売わずか一ヶ月で300万枚というビッグ・セールスを打ち立てている。 でも、すごいのは発表方法やセールス記録だけじゃない。そのサウンドも久々に攻めている。楽曲のプロデューサーやゲストにはお馴染みのメンバーだけじゃなくて、フレッシュで新しい才能も積極的に起用。最近は、音楽性の鋭さではRihanna(リアーナ)に押され気味だったBeyonceだけど、このアルバムでは完全に巻き返した。例えばこの曲を聴いてみても、それは感じられるはず。 まさに彼女の気迫が感じられる一枚だ。この『Beyonce』は、日本でもCD+DVDのセットで遂にリリース。USショウビズ界の女王の圧倒的な存在感に触れられるこのアルバムを、ぜひ見て&聴いてみて。 Drake / Hold On, We're Going Home ft. Majid Jordan 今回は、『Beyonce』に起用されたフレッシュな才能3組をおすすめ。一組目は、R&B新世代のスターDrake。これは昨年大ヒットした代表曲のひとつ。 Frank Ocean / Thinkin About You 続いては、やはりDrakeと同じR&B新世代の代表格で、グラミー・アーティストのFrank Ocean。どこまでも甘く切ない歌声は極上。 Lil Internet / Rhinoceropolis Anthem 最後に紹介するLil Internetは、「シーパンク」と呼ばれる音楽/ヴィジュアル・イメージの発案者と言われる人物。アンダーグラウンドなネット・カルチャーで話題になっている彼は、Beyonce新作のMVを監督している。 |
BEYONCÉ -『BEYONCÉ』 発売中 ¥3,500+税 tracklist 01. Pretty Hurts 02. Haunted 03. Drunk in Love (feat. Jay Z) 04. Blow 05. No Angel 06. Partition 07. Jealous 08. Rocket 09. Mine (feat. Drake) 10. XO 11. ***Flawless (feat. Chimamanda Ngozi Adichie) 12.Superpower (feat. Frank Ocean) 13.Heaven 14.Blue (feat. Blue Ivy) |
text yoshiharu kobayashi / the sign magazine