CULTURE
2014.02.27
個性的でミステリアス、St. Vincentのオンリーワンな存在感
ブラックからシルヴァーへと大胆に髪色を変えたSt. Vincent(セイント・ヴィンセント)ことAnnie Clarkの最新ヴィジュアルには、思わず目を引かれてしまう。近未来SF映画のキャラクターみたいでもあるし、中世ファンタジー映画に登場する魔女と言われたっておかしいとは思わない。なんともミステリアス。しかも彼女は何を隠そう、USインディ界屈指の女性ギタリストでもある。そのテクニックはヘヴィ・メタルのギタリストにだって負けない。ますます不思議だ。気になる人は、そのギター・テクが存分に発揮された、このライヴ映像をチェックしてみて。
この“Rattlesnake”っていう曲が収録されている新作『St. Vincent』は、聴いての通りエレクトロニック&ダンサブル! ジャズやファンクの影響も取り入れていて、そこにアニーの強烈なギターが被さってくるから、まさにオンリーワンな音楽になっている。 そして本日2月27日からは、『St. Vincent』にも収録されている“Digital Witness”がおすすめトラックとしてNYLON.JPのBGMに。こちらも聴き逃さないで! David Byrne & St. Vincent / Who 新作の音楽性の下敷きになっているが、2年間に発表したDavid Byrneとのコラボ・アルバム『Love This Giant』。元Taking HeadsのDavidは80年代の伝説的なアーティスト。 Talking Heads / Life During Wartime そのTaking Headsの代表曲のひとつがこれ。アフリカ音楽の躍動的なリズムを大胆に取り入れている。David、若い! The Polyphonic Spree / Light And Day Annieは白装束を身にまとったアメリカの大所帯グループ、The Polyphonic Spreeのメンバーでもあった。ちょっと意外? |
St. Vincent -『St. Vincent』 2014年2月26日発売 ¥2,371(税抜) tracklist 01. Rattlesnake 02. Birth In Reverse 03. Prince Johnny 04. Huey Newton 05. Digital Witness 06. I Prefer Your Love 07. Regret 08. Bring Me Your Loves 09. Psychopath 10. Every Tear Disappears 11. Severed Crossed Fingers 12. Del Rio(ボーナストラック) |
text yoshiharu kobayashi / the sign magazine