CULTURE
2014.03.20
ゴージャスでキッチュな美貌は健在! ポップ・プリンセスKylie Minogue、27年目の冒険
元々は「隣のお姉さん」的なアイドルとしてデビューし、2000年代に入ってからはダンスフロアの女王に転身、そして今もオーディション番組の審査員を務めながらショービジネス界の中心で活躍し続けているKylie Minogue(カイリー・ミノーグ)。やっぱり彼女はすごいと思う。何がすごいって? アルバムのセールスが累計7000万枚を超えていること。拠点イギリスのチャートでトップ10ヒットを46回も出していること。でも、それだけじゃない。やっぱりいちばん驚かされるのは、今も変わらぬ美貌を保ち続けているという事実。ちなみに彼女は1968年生まれ。計算はしなくていい。それより、彼女の最新トラック“Sexercize”のMVで、そのゴージャスな美しさをチェックしてみて。ちなみに監督に起用されたのはRoman Coppola(ローマン・コッポラ)。 Kylie健在! と喜ぶ声が聞こえてきそうなセクシーでキッチュなヴィジュアル。でも音楽的には、かなり冒険していることにも気づくはず。そう、この曲も収録されている最新作『Kiss Me Once』は、彼女らしい煌びやかなユーロ・ダンス・ポップはもちろん、“Sexersize”みたいなEDM/R&B路線、Pharrell Williams(ファレル・ウィリアムス)がプロデュースしたDaft Punk(ダフト・パンク)ライクな“I Was Gonna Cancel”といった曲にまで挑戦している野心作。Jay Z(ジェイ・Z)がボスに君臨するアメリカのRoc Nationに移籍したことも関係している? 何にせよ、デビュー27年目にしてまだ冒険をやめないKylieには感服だ。 Daft Punk / Get Lucky 2013年は、Kylieの新作にも参加した名プロデューサー、Pharrell Williams復活の年でもあった。そのきっかけになったのは、彼がヴォーカルで参加したこの曲。Kylieの新曲のヒントにもなった? Sky Ferreira / You're Not The One このアルバムに参加しているAriel Rechtshaidは、Vampire WeekendやHaimからSky Ferreiraまでを手掛ける旬のプロデューサー。Kylieは最新の流行への目配せも抜かりないってこと。 Duke Dumont featuring A*M*E / Need U (100%) 最後もプロデューサー絡みで。やはり本作参加のMNEKは、イギリスのクラブ系プロデューサー。全英1位を記録したこのダンス・ヒットにも彼は参加している。 |
Kylie Minogun-『Kiss Me Once』 3月19日 日本リリース ¥2,457(本体)+税 tracklist 01. Into The Blue *1stシングル 02. Million Miles 03. I Was Gonna Cancel 04. Sexy Love 05. Sexercize 06. Feels So Good 07. If Only 08. Les Sex 09. Kiss Me Once 10. Beautiful 11. Fine 12. Mr President 13. Sleeping With The Enemy 14. Sparks |
text yoshiharu kobayashi / the sign magazine