CULTURE
2014.04.01
フレンチ・デュオJamaicaの新作は、よりバンドらしさが増したオーガニックなサウンド
Daft Punk(ダフト・パンク)とかJustice(ジャスティス)とか、フランスのダンス・ミュージックは世界的に有名。でも、「フランスの有名なロック・バンドは?」と言われると、そんなにたくさんは挙げられないはず。グラミーを受賞したPhoenix(フェニックス)は知っている。けど、それ以外は?……という状況のなかで、ひさしぶりに登場した有望なフレンチ・ロック・バンドが、Antoine Hilaire(アントワン・ヒレール)とFlo Lyonnet(フロー・リオネ)からなる二人組、ジャマイカだった。
彼らが得意とするのは、最高ごきげんでキャッチーなロックンロール。フランス出身らしく、さわやかで洗練された雰囲気も身にまとっている。デビュー作の『No Problem』はJusticeのXavier(グザビエ)がプロデュースしていたから、エレクトロっぽいバキバキにエッジが立ったサウンドだったけど、4年ぶりの新作『Ventura』はもっとナチュラル。メロディの美しさはそのままに、ふくよかでオーガニックになった音の作りは、「バンド」としての魅力を一層際立たせている。今回はL.A.録音ということで、どこかレイドバックしたムードも心地よい。NYLON.JPでは、そんな彼らの新曲“Two On Two”が4月のおすすめトラックになっているからチェックしてみて。 Phoenix / Trying To Be Cool Jamaicaの二人はPhoenixのファンであることを公言。そのメロディ・センスにも影響は窺える。 Justice / New Lands Go デビュー作のプロデューサーを務めたJusticeとは、実は学生時代にバンドを一緒にやっていたという旧知の仲。 Fleetwood Mac / Dreams 最近のインディ・バンドは、みんなFleetwood Macが好き。それはJamaicaも例外ではない。Fleetwood Macの活動拠点だったL.A.で録音したことで、特に新作には彼らの影響が出たんだとか。 |
Jamaica-『Ventura』 発売中 ¥2,149(税込) tracklist 01. Two on Two 02. Hello Again 03. Houdini 04. Golden Times 05. All Inclusive 06. Ferris Wheeler 07. High Then Low 08. Ricky 09. Rushmore 10. Turbo 11. Same Smile 12. Goodbye Friday |
text yoshiharu kobayashi / the sign magazine