CULTURE
2014.11.13
Kitsunéの大人気コンピ、最新作は「ディープでフェミニン」
『Kitsuné Maison』と言えば、Kitsunéの代名詞となっている看板コンピ・シリーズ。初期作がエレクトロ・ブームを牽引したのは有名だけど、その後も常に、彼らはこのシリーズで最新の音楽トレンドをスタイリッシュにプレゼンテーションしてきた。そんな『Kitsuné Maison』も今回で16作目。Kitsunéの音楽部門のトップであるGildas Loaëcが言うには、最新作はいつもより「ディープでフェミニン」なんだとか。 そこで思い出されるのが、Caribouというイギリスのプロデューサーのこんな発言。「今流行ってるEDMはマッチョな音楽だから、自分はフェミニンな音楽を作りたいんだ」と。 GildasがCaribouと同じことを考えていたのかはわからない。でも、「最新トレンド」を常に発信してきた『Kitsuné Maison』の新作にEDMは皆無。代わりに、もっと「ディープ」なシーンで流行っているハウス・ミュージックやR&Bなどの期待株をたくさん紹介している(ちなみにCaribouも最近はハウスに夢中)。 確かに今はEDMが大人気。けれど、人気があることと、かっこいいことは必ずしもイコールじゃない。では、Kitsunéが考える今かっこいいものとは? その答えがこのアルバムには詰まっている。 Fakear / Interstellar Kitsunéのお膝元、フランスのビート・メイカー。繊細な電子音とヒップホップ・ビートを掛け合わせたこの曲は、Flying Lotusなどが好きな人にもぴったり。 Phil Collins / Another Day In Paradise Kitsunéのお膝元、フランスのビート・メイカー。繊細な電子音とヒップホップ・ビートを掛け合わせたこの曲は、Flying Lotusなどが好きな人にもぴったり。 Citizens! / Lighten Up (Tobtok Remix) Kitsunéのファンにはおなじみのインディ・ポップ・バンド。ロマンティックでキラキラとしたCitizens!らしさはそのままに、Tobtokがダンサブルなインディ・ディスコに調理。 |
Kitsune Maison -『Sweet 16』 ¥2,200(税抜) 11月19日発売 tracklist 01. BUSCABULLA Sono 02. FAKEAR Interstellar 03. MARGOT No One’s Gonna Miss You 04. WE ARE SHINING Hot Love 05. DANGLO Forget you 06. FRANCES Fire May Save You (Cesare Remix) 07. LOGO Kingda Ka 08. CROQUET CLUB Jacuzzi 09. CITIZENS! Lighten Up (Tobtok Remix) 10. DAVIDIAN Could Never (feat. Eli & Fur)(Radio Edit) 11. SEGO 20 Years Tall 12. JAWS Think Too Much, Feel Too Little 13. NIMMO AND THE GAUNTLETTS Others 14. KWAMIE LIV 5 AM 15. CHRISTIAN RICH Real Love (feat. Angela McCluskey) 16. TOBTOK Deux (Bonus Digital) |
text yoshiharu kobayashi / the sign magazine