いつからファッションに興味を持った?
前から音楽が大好きで、初めは音楽ライターの仕事をしていたの。だけどファッションと音楽はとても近しいもので、だからそれを1枚の大きな写真の中に混ぜ込みたいと思ってファッションをミックスした撮影をするようになったの。
どうしてエディターになろうと思ったの?
私は面白いことをキュレートすることが大好きで、信じられないくらいクリエイティブな人達と一緒に働いて、それを世界に発信することに生きがいを感じている。何かを発信するって、とても価値のあることだと思っているの。
インディマガジンのコンセプトを教えて?
ポップ・ユース・サブカルチャーに根付いている面白い人やトレンド、話題にフォーカスしているの。ファッションと音楽は私達にとって不可欠なものだから。
マテリアルガールマガジンはどんな雑誌?
マテリアルガールマガジンは「インピレーショナルな女性」のための雑誌なの。ファッションやデザイン、カルチャー、アートに関するトピックを取り上げるし、より洗練されたヴィジュアルでアプローチしている。インディマガジンはもっと生っぽくて、アバンギャルドなアートシーンを追いかけているの。
マガジンを通して読者にどんなことを伝えたい?
私たち(インディマガジン)はクリエイティビティと特別な個性を見い出せるポートレイトを重点に雑誌を作っているの。だからもし読者が自分たちを表現する方法を、私たちのクリエイティブを通じて感じ取ってくれたら嬉しい。
ベルリンでは、どんなファッションが若者の間で流行っている?
ベルリンのクリエイティブシーンでは、かなりノームコアなスタイルが流行っている。オーバーサイズのトップスやTシャツ、マムジーンズ、ギークなスニーカー・・・特にNIKE、adidas、Fila、Championといったスポーツブランドは本当に人気ね。90sファッションの影響を感じられるわ。彼らのスタイルはかなり自由で、決して着飾ることをしない。他の場所のファッションシーンでは見られないくらい、リラックスした空気が流れている。最近では、元マルジェラチームによるアップカミングなブランド「ヴェトモン」と「ゴーシャ・ラブチンスキー」のコレクションにみんな夢中だけど、基本的にはお父さんの古着をパーフェクトに着こなしているね。
音楽については?
ベルリンのナイトクラブは、テクノミュージックとゲイカルチャーで賑わっているわ。もちろんそこにファッションもリンクしていて、ゲイカルチャーではアバンギャルドなスタイルを見ることもできて面白いわよ。
今、ベルリンではどのエリアがホット?
長い間、若者達を魅了しているエリアはケルズバーグ。海外からも若者たちがアンダーグラウンドシーンを感じようとここに集まってきてるの。でも今ならノイケルンがクールね。みすぼらしいんだけど、とても居心地の良いクリエイティブハブが集まってる。
東京のファッションシーンについてどう思う?
渋谷や原宿で見かける派手なファッションが大好きなんだけど、東京にいる間、ストリートで見かけるスタイルに毎日衝撃を受けていたわ。ミニマルでシンプルなコーディネイトの人が多くて、東京にもまだこういうシーンがあるんだって驚かされたの。ディテールにこだわった印象的なデザインのアイテムや上質なブランドの洋服を着ていたり。メンズもジェンダーレスなスタイルの人やおしゃれな人が多くて、ファッションを自由に楽しんでいる印象があったわ。
キラにとってのファッションって何?
私の今の気分を表現するもの。私を作り出している大切な要素のひとつよ。