CULTURE
ジョーダン・ピール監督にまた驚かされる!『NOPE/ノープ』
『NOPE/ノープ』
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ジョーダン・ピール監督の最新作と聞いて「観たい!」と思う人は、きっと既に『ゲット・アウト』や『アス』を観ている人だと思います。どちらもホラーというジャンルに人種差別や格差社会といった社会性を取り入れていて、さらに「そういう結末!?」という予想できないストーリーに引きこまれるサスペンス・スリラーでもありました。
そんなピール監督が3年ぶりに新作を発表したとなれば、『ゲット・アウト』や『アス』を観たときの驚きを再び味わえるのか!と心躍りますよね。はい、新作の『NOPE/ノープ』も驚きに満ちています。
今回の特徴としては、スリラー映画でありながらSF的な奇想も盛り込んでいるということです。“SF的な奇想”とは何なのかが気になるところではありますが、この手のジャンルムービーは、観る前にいかに情報を“入れない”か、情報をいれないことが楽しさの指数に繋がる。できることなら「なんか面白そう」という自分の直感を信じて、そのまま映画館に行くのがベストです。
といっても、その直感に紐付けられるようなキーワード、欲しいですよね。
・舞台はロサンゼルス近郊、“馬”の調教している牧場
・OJとエメラルドという兄妹の話
・彼らの父親は飛行機の部品の落下で事故死した
・OJは父親の事故のときに“飛行物体”を見た
・エメラルドは飛行物体を撮影し、バズり動画を撮ろうとしている
気になるのは、飛行物体とは何なのかだと思いますが、スクリーンに映し出されるその物体は、おそらく自身が想像していたものを優に超えてくる。今度はそうくるんですね!と驚くはずです。これはこういうものだと固定概念ができあがっているものこそ、別の視点から描かれたときの驚きが大きい。『NOPE/ノープ』は、自分自身が当たり前だと思っていた思考が通用しない、思考をかき混ぜられる映画だと思うのです。
公開は来週なので、ジョーダン・ピール監督作をまだ観てないという人は『ゲット・アウト』や『アス』を観て、ピール監督の思考に近づいてみるのもいいですし、ピール監督が『NOPE/ノープ』をつくるにあたり、とりわけ影響を受けたという『未知との遭遇』を観直すというのもありです。
予備知識ゼロでOK度 |
★★★★★
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雲の動きがきになる度 |
★★★★★
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思考をかき混ぜられる度 |
★★★★★
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脚本・監督
ジョーダン・ピール
製作
イアン・クーパー PGA、ジョーダン・ピール
出演
ダニエル・カルーヤ
キキ・パーマー
ブランドン・ペレア
マイケル・ウィンコット
スティーヴン・ユァン
キース・デヴィッド
配給
東宝東和
8月26日(金)全国ロードショー
©2021 UNIVERSAL STUDIOS
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