CULTURE
ソン・ガンホとイ・ビョンホン共演のパニック映画『非常宣言』
『非常宣言』
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『非常宣言』、ちょっとお堅いタイトルになっているので、この手の作品はわざわざ劇場で観なくても……という人もいるかと思いますが、タイトルだけで判断してはもったいない!この映画は航空パニック作品、映画館で体験する映画です。
タイトルの非常宣言とは、簡単に言うと──飛行機が危機に直面したときに布告することによって優先的に不時着できる、航空運⾏における戒厳令のようなものです。この映画のなかでも非常宣言が出されますが、その原因は、謎のウイルスが機内にばら撒かれたこと。けれど、謎のウイルスによるバイオテロであることで、どこにも着陸できない事態に陥ります。ウイルスに感染するのは時間の問題、飛行機が飛び続けるにも限界がある、どうなっちゃうの!?というパニックものです。
主演はソン・ガンホとイ・ビョンホン。韓国を代表する俳優なので、今さら説明不要ですよね。今回は、搭乗している妻を救うため地上からテロを解決しようと奔⾛するベテラン刑事役をソン・ガンホが、娘の治療のため⾶⾏機に乗り合わせた乗客役をイ・ビョンホンが演じています。非常宣言を物語に組み込むことで、ひとつの事件によって翻弄される空と地上、二つの舞台が絡み合いながら次から次へとスリリングな展開が押し寄せてくるのです。
謎のウイルスというのはあまりにもタイムリーな題材ですが、脚本が作られたのは、実はコロナ禍になる前でした。監督のハン・ジェリムがこの映画に込めたのは“可能性”。「諦めそうになる瞬間の中にある可能性を伝えるような映画を作りたかった」とコメントしています。よくあるパニック映画かなと思われがちですが、バイオテロの先にもドラマが用意されているのです。
とはいっても、機体が360度回転する場⾯や、⾼度からの急降下する場面など、どうやって撮ったの?というパニック映画としての醍醐味を味わえるシーンももちろんあります!当然、観ている時は「どうやって撮っているの?」なんて余裕はないですが、自分も乗客のひとりとしてそこにいる感覚を体験!ちなみに、この映画の美術監督は『新感染 ファイナル・エクスプレス』で電⾞のセットを⼿掛けている人物です。
映画館で映画を観る良さとして臨場感や没入感があります。この『非常宣言』にはそれがあって、そして、すごい体験だったー!の先には、深く考えさせられるテーマもある。これまで散々描かれてきたパニック映画という題材を時代にあわせて生み出していく、それって何だかんだ言っても凄いと思うんですよね。ぜひ映画館で体験してください!
ハラハラドキドキ度 |
★★★★★
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ストーリー展開度 |
★★★★☆
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観終わった後の余韻度 |
★★★☆☆
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監督
ハン・ジェリム
出演
ソン・ガンホ
イ・ビョンホン
チョン・ドヨン
キム・ナムギル
イム・シワン
キム・ソジン
パク・ヘジュン
配給 クロックワークス
1月6日 (金) 全国公開
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