CULTURE
奇跡の音楽フェスとその舞台裏を描く『リバイバル69 ~伝説のロックフェス~』
『リバイバル69 ~伝説のロックフェス~』
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スクリーンを通して時間を遡り、自分の知らない時代を知る、その時代で起きた出来事を知る。ドキュメンタリーにはタイムトラベル的な体験があると思うのです。
3週連続でドキュメンタリーの紹介となりますが、今週は音楽ものです。体験するのは、1969年にカナダのオンタリオ州トロントで開催された音楽フェスティバル「トロント・ロックンロール・リバイバル」。この伝説のステージだけでなく、そもそもこのロックフェスはどうやって企画され実現したのか、裏舞台も目撃します。
1969年。ことの始まりは、若き音楽プロモーター、ジョン・ブラウワーと相棒のケン・ウォーカー。彼らは、チャック・ベリーを筆頭に、リトル・リチャード、ジーン・ヴィンセント、ジェリー・リー・ルイス、ボ・ディドリーら50年代にロックを創造した先人たちの偉業を再評価してもらおうとロックフェスを企画。
時代は新世代のロックに熱を上げていましたが、当時の人気スターにとってのスターは50年代のレジェンドたち。彼らが結集するのであればと、シカゴやドアーズ、無名時代のアリス・クーパー、そしてエリック・クラプトンらを率いたジョン・レノン(プラスティック・オノ・バンド)も急遽参戦することになるのです。
新旧のロック・スターによるステージに魅了されることはもちろん、16mmフィルムのライブ映像に加え、最近発見された8mmフィルムによるバックステージの様子、当時の関係者によるコメント、そして簡易アニメーションによる解説。ステージを追いかけるだけでなく、むしろ裏舞台に重きを置いている点がこのドキュメンタリーの面白さ。
普段から洋楽に触れていない人にとっては、初めて見聞きするミュージシャンかもしれません。けれど、知らないからこその新鮮さもある、歴史を遡ることによって見えてくるものがある。シビれるステージ、驚きのエピソード、体験するチャンスです。
若き音楽プロモーターの挑戦度 |
★★★★★
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50年代のレジェンドへの興味度 |
★★★★☆
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ロックフェス舞台裏の痛快度 |
★★★★☆
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監督
ロン・チャップマン
出演
ジョン・ブラウワー
シェップ・ゴードン
ロビー・クリーガー
アントニー・フォーセット
ダニー・セラフィン
配給
STAR CHANNEL MOVIES
10月6日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷、角川シネマ有楽町ほか全国公開
Ⓒ ROCK N' ROLL DOCUMENTARY PRODUCTIONS INC., TORONTO RNR REVIVAL PRODUCTIONS INC., CAPA PRESSE (LES FILMS A CINQ) 2022
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