CULTURE
松岡茉優と窪田正孝、W主演にして初共演!『愛にイナズマ』
『愛にイナズマ』
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言葉には、その言葉が持つ強さがあって、今回ピックアップした映画『愛にイナズマ』の、「愛」にも「イナズマ」にもどちらにも強さがある。単純な表現では収まりきらないほどの強さがある言葉です。
映画のタイトルの多くは、その映画をひと言で表す最初のきっかけ(興味)を作ってくれるもの。何が言いたいのかというと、こんなにも強い言葉を組み合わせたことにまず驚いたわけですが、同時に、一目惚れしてそのまま恋に落ちた映画とも言えます。
そして、どんな映画なのか触れることなく、タイトルに留まってのろのろと話しているのは、観る前にできるだけ情報を入れてほしくない映画だと思うから。「愛」についての物語で、「イナズマ」のように何かしらの感情が心を貫く。それを体験するための予習はいらないと思うのです。
とは言いつつ、物語についての情報がゼロというのも苦しいと思うので、さわりだけ。
主人公は、映画監督を夢見る26歳の花子(松岡茉優)。監督デビュー目前というところで雲行きが怪しくなり、やってらんねー!的なことが次々と起き、もうどん底じゃん!というところで、もうひとりの主人公にして助っ人、正夫(窪田正孝)が登場。
花子は、偶然にして運命的に出会った正夫と一緒に映画を撮ることになります。しかも出演者として頼ったのは10年以上音信不通だった家族。ところが、父親も二人の兄弟もみんなそれぞれ抱えているものがあって。おまけにこの家族には“ある秘密”があって……。
軽くストーリーに触れてみたものの、やっぱり映画がもたらす感動という名の稲妻に打たれるには、自分のなかにある感動のポケット(受け皿)をいったん空にして、予備知識があったとしても空にして、全身で受けとめるのがいい。この映画は特に。
観終わった後に思うはずです。この映画のタイトルは、どうしたって『愛にイナズマ』で、他の選択肢はないのだと。常に社会や自身の環境に対して理不尽さを感じている人、最近愛について考えていないなあという人、特におすすめです。
俳優陣の演技合戦が凄いうえに笑えて泣いちゃう度 |
★★★★★
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隠していた本音や嘘が明らかになっちゃう度 |
★★★★☆
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エレカシ「ココロのままに」が主題歌ぴったり度 |
★★★★☆
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監督・脚本
石井裕也
出演
松岡茉優
窪田正孝
池松壮亮
若葉竜也
仲野太賀
趣里
高良健吾
MEGUMI
三浦貴大
芹澤興人
笠原秀幸
鶴見辰吾
北村有起哉
中野英雄
益岡 徹
佐藤浩市
配給
東京テアトル
10月27日(金)全国ロードショー
Ⓒ2023「愛にイナズマ」製作委員会
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