CULTURE
恋愛とは結婚とは何かをじっくり考えたくなる『きっと、それは愛じゃない』
『きっと、それは愛じゃない』
映画を観るとき、「“これ”が観たい!」と明確なタイトルがあって観る場合と「何か観たいなあ」とジャンルから選ぶ場合、観るきっっかけは色々あると思います。そんななか、自分自身が恋愛に悩んでいたり、もしくは出会いを求めていたりするときって、恋愛映画、観たくなるのではないでしょうか。
ただ、恋愛映画と言っても、恋に落ちるとはどういうことか、結婚とは何か、男と女の友情は成立するか、初恋の人は運命の人になり得るか……さまざまなテーマがあります。
『きっと、それは愛じゃない』(原題は、What’s Love Got to Do With It?)のテーマは、パートナー探しについて。ちょっぴり否定的なタイトルではありますが(でも、映画を観ると納得!)、人はどのようにしてパートナーと出会うのか?選ぶのか?ものすごく真っ直ぐなテーマと向きあっている映画です。
舞台は多文化の街ロンドン。主人公はドキュメンタリー監督のゾーイ(リリー・ジェームズ)と医者として働くカズ(シャザド・ラティフ)。もともと実家がお隣同士で幼なじみだった2人は、カズの弟の結婚式をきっかけに再会します。
運命の再会から恋に発展──となりそうですが、なんと弟に続いてカズも結婚することに!カズの両親はパキスタン出身ということもあり、相手は両親が選んだ相手。それを知ったゾーイは、「なぜ、今の時代に親が選んだ相手と結婚するのか?」と疑問を抱き、カズの結婚までの軌跡をドキュメンタリー作品として追いかけることにするのです。
最近は、マッチンアプリで付き合いました、結婚しました、という人も多くなり、出会いのチャンスは増えているように見えます。しかし、出会うきっかけも情報もあふれているのに、恋愛に悩める人たちは昔も今も変わらずいる。むしろ増えている?だからこそ、こういう映画が求められているのではないか、そんなふうにも思います。
いま、恋をしている人も恋を探している人も、ゾーイとカズ、彼らを取り巻く人たちの恋愛観や結婚観を知ることで、自分自身の恋も後押ししてもらえるかもしれません。ちなみに、『きっと、それは愛じゃない』は、『アバウト・タイム』、『ラブ・アクチュアリー』、『ブリジット・ジョーンズの日記』の製作陣、これらのタイトルが好きな人は、きっと気に入るはず!
ゾーイのダメ男にハマる率度
★★★☆☆
カズのお見合いスピード婚度
★★★☆☆
運命の恋について考える度
★★★★☆
監督
シェカール・カプール
出演
リリー・ジェームズ
シャザド・ラティフ
シャバナ・アズミ
エマ・トンプソン
サジャル・アリー
配給
キノフィルムズ
12/15(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国公開
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