CULTURE
アカデミー賞®️作品賞など7部門受賞『オッペンハイマー』
『オッペンハイマー』
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オッペンハイマーとは誰か? 正しくは、J・ロバート・オッペンハイマー。アメリカの科学者(理論物理学者)であり、第二次世界大戦中に原子爆弾を完成に導いた“原爆の父”と呼ばれる人物です。
彼の名前がついたこの映画は、オッペンハイマーとは何者であるのかという伝記要素もありつつ、その栄光と没落を追うなかで、原子爆弾はどのように開発されたのか、背景には何があったのか、なぜ広島と長崎に原子爆弾投下に至ったのかも描かれます。
世界で唯一核兵器が実戦使用された日本(人)にとって、「観る」「観ない」、「観たい」「観たくない」、複雑な感情もあるかと思います。そういったなかで「観たい」と思う理由には、監督がクリストファー・ノーランであること、それもあるでしょう。
ノーラン監督といえば、『メメント』の衝撃からはじまり、『ダークナイト』シリーズ、『インセプション』、『インターステラー』、『ダンケルク』、『TENET テネット』など、送り出してきたほとんどの作品が、見たことのない世界観や設定、手法で毎回観客を唸らせる、そんな稀有な監督です。
今回、なぜ“オッペンハイマー”を題材にしたのかについて、ノーラン監督はこう語っています。
「私がしたかったのは、歴史の大転換期の絶対的中心にいた人物の、魂と経験の中に観客を導くことだ。好むと好まざるとにかかわらず、J・ロバート・オッペンハイマーは未だかつてない最重要人物だ。彼は良くも悪くも私たちが生きる今のこの世界を作り出した。彼の物語を信じるには、それを目にするしかない」
知ること、知ったうえで考えること、映画を観たあともずっと思考が続く、忘れられない映画でもあります。
この映画は3時間と長尺です。しかも登場人物が多く、時代背景をある程度捉えている必要もあるかと思います。「マンハッタン計画」「ロスアラモス」「冷戦」「共産主義」「赤狩り」といったキーワードについて頭に入れておくといいかもしれません。
キリアン・マーフィーの演技に脱帽度 |
★★★★★
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事前の予備知識が必要だと思う度 |
★★★☆☆
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IMAXでの鑑賞がおすすめ度 |
★★★★★
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監督・脚本
クリストファー・ノーラン
出演
キリアン・マーフィー
エミリー・ブラント
マット・デイモン
ロバート・ダウニー・Jr.
フローレンス・ピュー
ジョシュ・ハートネット
ケイシー・アフレック
ラミ・マレック
ケネス・ブラナー
配給
ビターズ・エンド ユニバーサル映画
3月29日(金)より全国ロードショー
IMAX®劇場全国50スクリーン、Dolby Cinema®全国10スクリーン、35mmフィルム版109シネマズプレミアム新宿にて同時公開
ⒸUniversal Pictures. All Rights Reserved.
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