CULTURE
2人の女優が魅せる『シビル・ウォー アメリカ最後の日』
『シビル・ウォー アメリカ最後の日』
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キルステン・ダンストが戦場カメラマンを演じる──。戦争映画に興味を示さない人であっても、この組み合わせに興味を持つのではないでしょうか。
というのも、彼女がこれまで出演してきた『ヴァージン・スーサイズ』『エターナル・サンシャイン』『マリー・アントワネット』といった作品は、年月が経っても若い世代に刺さる。年代ごとに話題になる俳優、スターは異なりますが、キルステン・ダンストは、かなり幅広い年代に認知されているのではないかと思うのです。
そんな彼女がこれまでのキャリアのなかで演じたことのない役に挑んだのが『シビル・ウォー アメリカ最後の日』。監督・脚本はアレックス・ガーランド。『エクス・マキナ』や『MEN 同じ顔の男たち』といった作品を送り出している監督です。
舞台となるのは、分断の果てに内戦が勃発したアメリカ合衆国。二つの勢力による激しい武力衝突が各地で繰り広げられます。そして、キルステン・ダンストの演じる戦場カメラマンのリーは、仲間とともに内戦をくぐり抜けながら大統領への単独取材を計画。ジャーナリストの視点から戦争を映し出していきます。
物語の設定は、もしもアメリカが分断したら?そういう事態が起きたとしたら?の虚構ですが、戦争が現在進行形の国もあるわけで、決して他人事ではないのだと怖くもなる。その怖さを感じること、警鐘を鳴らす映画でもあるのです。
また、主人公のリーと世代を超えた絆で結ばれていくのが、若手カメラマンのジェシー。演じるのは『プリシラ』や『エイリアン:ロムルス』で力を発揮しているケイリー・スピーニー。ダンストとスピーニーの共演、彼女たちが演じるリーとジェシーが紡ぐもの、そこにも観た人それぞれが感じる強いメッセージが込められています。
劇場で“音”を体感する度 |
★★★★☆
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臨場感がスゴいんです度 |
★★★★☆
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女優たちの共演もいい度 |
★★★★☆
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監督・脚本
アレックス・ガーランド
出演
キルステン・ダンスト
ワグネル・モウラ
スティーヴン・マッキンリー・ヘンダーソン
ケイリー・スピーニー
配給
ハピネットファントム・スタジオ
10月4日(金)TOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開
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