CULTURE
不思議な記憶の先にある温かな感情『花まんま』
『花まんま』
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もしも自分の中に他人の記憶があったら──。この映画『花まんま』は、不思議な記憶をめぐる兄妹の物語です。
主人公は、大阪の下町で暮らす二人の兄妹、俊樹(鈴木亮平)とフミ子(有村架純)。早くに両親を亡くし、何があっても守ると誓いフミ子を育ててきた俊樹にとって、妹の結婚は寂しさもあるけれどひと安心。しかし、結婚式を間近に控え、フミ子の“秘密”とふたたび向きあうことに……。
その秘密とは、フミ子の中に別の女性の記憶があること。幼い頃、フミ子は兄に協力してもらい、その記憶をたよりに、とある家族を訪れたことがありました。フミ子の中にある記憶は、その家族の娘のものだったのです。兄との約束で、記憶にある家族との関係は絶っていましたが、その女性の記憶が消えかけていると気づいたフミ子は、兄にある願いを伝えます。
リアルとファンタジーの境目を描くことは、とても難しいものです。自分の中に他人の記憶があるなんて想像し難いですし、映画を観ながら「おいおいフミ子、何を言い出すんだ?」と思ったりもするけれど、フミ子の中にある見えないはずの存在が、有村架純のお芝居を通して見えてくる、見えないものが見えてくる。気づくと「もしかしたら、そういうこともあるかもしれない」と、現実世界とファンタジックな世界の境目に立っているような、そんな感覚になるのです。
何より素敵なのは、誰かを想う気持ち、大切に思う気持ちがあふれていること。信じられないようなことであっても、信じて受けとめてくれる人がいる。世間ではそれを愛と呼びますが、家族の愛、兄妹の愛という短い言葉には収まりきらない、そんな温かい感情が押し寄せてきます。
お好み焼き食べたい!度 |
★★★★☆
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ツツジの公園が美しい度 |
★★★★★
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カラスの研究が役立つ度 |
★★★★☆
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監督
前田哲
脚本
北敬太
出演
鈴木亮平
有村架純
鈴鹿央士
ファーストサマーウイカ
安藤玉恵
オール阪神
オール巨人
板橋駿谷
田村塁希
小野美音
南琴奈
馬場園梓
六角精児
キムラ緑子
酒向芳
配給
東映
2025年4月25日(金)より全国公開
Ⓒ2025「花まんま」製作委員会
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