CULTURE
2016.06.25
2004年1月号掲載 ED_LETTER vol.17
空気の境界線
食文化の違いが国の特性と関係がある、とはよく言われるけど、空気についてはあまり語られない。さらっとした空気、ねっとりとした空気、皮膚を刺すような空気、まったりとした空気・・・・。日本国内だけでも、ずいぶんといろんな空気が存在するし、国境越えたとなると、もう別種。いろんな国民性やカルチャーがあるわけだ。
はて? 空気に境界線ってあるのだろうか? 空気はいつも流れているからいろいろとミックスされそうおなものだけど、あんまり変化しない。きっと、見えない境界線がそこにはあって、だから、ニューヨークもパリもロンドンも、そして東京も、まったく違う空気がその中で循環しているんだと、僕は思う。
結局、そこで生活する人達が吸って吐いて、動物達が吸って吐いて、そこに生える草木が吸って吐いて。そこの土地にあるものすべてに空気が触れるから、その土地独特の空気が出来上がる。ん? 空気と人、どっちが先なんだ??
ナイロン ジャパン編集長 戸川貴詞
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flashback memory 2004_01 ・ムートンブーツやレオパード柄などセレブファッションがトレンドに ・鳥インフルエンザが大流行 ・ドラマ「白い巨塔 第二部」が高視聴率を獲得 | |
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