CULTURE
2016.10.15
2010年12月号掲載 ED_LETTER vol.32『“考え方”を育てる、ということ』
“考え方”を育てる、ということ
ちょうど、メディアクリエイターの佐藤雅彦らが監修する、NHK教育テレビ『ピタゴラスイッチ』のオープニング&エンディングに流れる「ピタゴラ装置」みたいな感じ、といえばイメージできるかな? この番組は子供達の“考え方”を育てるという目的で作られた、国内外でいろんな賞をとっている長寿番組で、 子供達だけのものにするのは、もったいないくらいのクオリティ。
どちらも、なんだかとても人生を考えさせられる作品だな、と。
身のまわりにある物事に目を向けると、社会で起こるいろんな現象はとても不条理で、でも、偶然や必然が重なり、そして多種多様の物事の捉え方によって、ギリギリのバランスで連鎖し、すべては繋がっている。たとえ目に見えなくても、すべてのエネルギー――自分達の想いも、必ず何かの形になって永遠に伝わっていく......。
人の気配のない作品であることが、より人間社会の本質を映し出しているように感じた。ひとつの物事を、その時、その場所、その角度で見るだけではなく、無限に広がる未知の世界を想像し、具体的に考え行動する。そんな自分自身の “考え方” をもっともっと育てて伝えていきたい――すばらしいアート作品
(『事の次第』1986-87)に触れ、ちょっとまじめな気分で、今回は。
ナイロン ジャパン編集長 戸川貴詞
follow him!
Instagram togawatakashi
snapchat togawatakashi
flashback memory 2010_12 ・映画『スパイダーマン』のヒロイン役に抜擢されたエマ・ストーンがカバーガールに ・EXILEが日本レコード大賞で3年連続大賞を受賞 ・水嶋ヒロの処女作『KAGEROU』が大ヒットを記録 | |