CULTURE
2017.09.30
2012年08月号掲載 ED_LETTER vol.80『I feel the echo.』
I feel the echo.
20年ちょっと前、大学4年生の時の就活(当時は “シュウカツ” って略することはなかったけど)で、タイトルの “I feel the echo.” というテーマで受けた会社があったの思い出したから。最初に作文があって、その後それを元に面接なんかが進んでいくんだけど......。
就活中の人にも、これから就活する人にも、大学新卒組に限らず言えることなんだけど、僕が思う就活って、自分が誰なのか、何を考えてるのか、どういう生き方をしてきたのか、どういう環境に身を置いてるのか、どういう友達がいるのか、どういう家族がいるのか......。それを踏まえたうえで、これから自分が 何を成していきたいのか。これは自分自身の行動的欲求とか精神的欲求とかじゃなくて、その欲求の先にある社会的欲求、さらにその先の顧客満足に対して自分自身がどう真摯に向き合う覚悟があるのか。その “熱” みたいなものをどう相手に伝えるか、だと。
そういうことをできるだけ “シンプル” に飾らず、できるだけ “相手の言葉” にして伝え共有できるか、につきると思う。いい面も悪い面も自分自身を整理整頓して、わかりやすく伝えていく......って、わりと当たり前のことかもしれないけど、こういう当たり前のことが、就活でも、就職した後の仕事上でも、プライベートなことでもなかなかできないもので。だから、いつも自分自身を整理整頓しておくと、あらゆるライフスタイル上のことで “いい部分” と “悪い部分” が自分ですぐに理解でき、伸ばしたりなくしたりするのにシンプルで効率的になる。かといって、僕も全然できてないんだけど......。
会社に受かるかどうかって、受かったとして、その後の仕事上でプレゼンが社内的にも社外的にも通るかどうか、とおんなじ。もっと言うと、美味しいものをどうやって作ってどうやって食べるか、とか、おしゃれなものをどうやって見つけてどうやって着こなすか、とか。人生においてどうおもしろおかしく生きて行くか、ということと同じ素養が必要だと思うわけで。まあ、突飛に聞こえるかもだけど、努力する方向は 全部おんなじかと。だから、会社に合格するために “就活” する、という意識を捨てて、もうすでに仕事が始まってるんだ、自分の人生は絶えず進んでるんだ、という意識でぜひ挑んでほしい......。ありゃ? いつの間にか就活啓蒙みたいな文章になっちまった 。。。o( ゚^ ゚ )
んで、冒頭の話。結局その会社には落ちたんだけどwww その後の生き方には少なからずとも影響があったんで。なんの説得力もないんだけど、そのテーマと文章は僕の心の中に20年以上も不思議と色褪せず残ってるから、ま、いいっしょ。
2012年も、いつもと変わらず暑い夏が来た。
ナイロン ジャパン編集長 戸川貴詞
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