CULTURE
2017.01.28
2013年03月号掲載 ED_LETTER vol.46『line』
line
そう。最近「LINE POP」やら「LINE BUBLLE」やらやってると、もはや自宅にはゲームがない状態なのについついハマってしまい。しかも、スコアのランキングで出てくる人が「LINE」で繋がってるよく知ってる人達なもんで、これまたついつい「こいつより下にいるのはありえない!」とか言って、まったくいらんプライドがムクムク湧いてくる。で、またついついゲームをスタートしてしまうという。
ふむ。これは自分にとって本当に必要なことなのだろうか? その時間、本を読んだり映画を観たり、じゃないけど、もっと有意義に使ったほうがいいのでは......って、ありきたりな感情を抱いてしまったりしつつ、またついついゲームをスタートしてしまう。さらに、ランキングがなかなか上がらないから今度は金にもの言わせて、必殺アイテムをオンラインでバンバン購入してしまい、ついにランキング 1 位に君臨......結局、やたら嬉しかったりするわけで。でもまた、数時間してゲームを開いてみると、自分より上に知ってる人の名前があって「なにくそっ!」ってなっちゃったり。で、 それを繰り返してるうちに、自己嫌悪。 はあ。結局ン万円も使ってしまい、日々、ここのランチは高い! とか、タクシー代もったいないから歩く! とかしてる意味がまったくないような......。
まあ。同じような思いをしてる人も案外いるんじゃないかと思うんだけど、結局勝負事って、一番になりたいもんで。さらに、ごく身近な人の動向が見えてしまう、というところがこのゲームの真骨頂。でも、しばらく忙しくて放置してたりすると、もはやランキングなんてどうでもよくなってて。とか言いつつ、ふと開いてみると気になって、また ついついゲームをスタートしてしまう、ということの繰り返し、エンドレスループ状態。繋がってる、と思う(思わせる)ことが、現代消費者心理の核心なのかなあ、なんて。
うん。遠くにいても近い。でも、近くにいても遠い。ここんとこの微妙な心理を掴めれば、面白いものを世に送り出せるのかな。
さて。ゲームでもすっか (。-_-。)
ナイロン ジャパン編集長 戸川貴詞
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