CULTURE
2017.01.14
2014年03月号掲載 ED_LETTER vol.44『moved and touched』
moved and touched
僕らがやってるこの仕事は“生活必需”じゃない。でも、生きるということは、それぞれがそれぞれの都合で、根っこの部分では楽しく豊かに過ごしたい、ということ。住んでいる国の事情や自分が置かれた環境によって、必要なものはまったく変わってくるけど、“感動”という心の動きは、誰にでも豊かさや温かさをもたらすわけで。それぞれの人の価値観によって受け方も内容も違うとは思うけど、 変わりゆく変化のなかで感動とはある意味、現代の生活必需、ともいえる。
他人の情報がガラス張りになればなるほど、自分の価値観はブレやすくなる。他人の価値観が自分の価値観と混在し、必要なもの、欲しいもの、食べたいもの、したいこと、感じたいこと、行きたいとこ......他人と比較したくなくても、日常に比較対象が溢れている現代では、それが本当に自分の心の奥底から湧き出ているものなのかどうかさえ、あやふや。
でも、感動して心が震えることには、誰も嘘はつけない。それは間違いなく、自分だけの大切なもの。 他人の価値観のなかでは、現代人は生きられない。
人の心に意図的に触れることは誰にもできないから、あくまでsuggestionの範囲だけど、今年はもっともっと人の心に触れ人の心を動かすような、本気のものづくりや環境づくりを、と。
“I was moved! I was touched!”ってたくさん、思えるといいな。
ナイロン ジャパン編集長 戸川貴詞
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