CULTURE
2017.10.21
2015年04月号掲載 ED_LETTER vol.83『WILL』
WILL
いろんな角度からものごとを捉えてみると、見えなかったものが見えるようになる、的な話は昔からよく言われているし、実際に努力してそうしようとしてみたこともあったけど、明確な実感としては、なかなか自分の俗世の欲などが邪魔して、頭では理解できても行動ではできない、みたいな感じで、ものごとの捉え方は何も変わっていないことがほとんど。
もちろん年月を経て、いろんな経験をし、いろんなものを食べ、いろんな人に出会い、いろんな環境に身を置き、世界中のいろんな価値観に触れていくことで、自然とものごとに対する視点は誰でも変化していくものなんだけど。
でも、もっと強制的に、というか自分自身の絶対的な“意思”において日々変化させることを、今いろんな方法で実験してみてる。
小ちゃいことでも大っきいことでもいいんだけど、行動から自分の視点を変えるっていうのは、いちばんシンプル。タバコをやめる、お酒をやめる、ギャンブルをやめる、ドラッグをやめる(※ちなみにこの中ではお酒しかやりません)、とか。ランニングをする、グリーンスムージーを飲む、グルテンフリーな生活をする、朝早く起きる、なるべく早く寝る、とか。部屋にあるものを断捨離する、引っ越しをする、髪型を変える、メイクを変える、とか。自分にまつわるライフスタイルを変化させることは、視点を変えるきっかけづくりとしてはわかりやすいところ。
で、本題。人生の悩みごとって、占いやお守りにもあるように、仕事、健康、恋愛、家族、にまつわることがほとんどだと思うんだけど、上記のように自分のなかにある欲に反してでも行動を起こして、そして少しずつ変化させていくという方法では、どうにも本当の意味で悩みが解決してるようには思えない。何事もやってみてから考える、というのは、僕の昔からの思考と行動のパターンではあるんだけど、そういうことも含めてルーティン化してるなあと。そもそも自分の悩みって自己都合でしかないから、解決するべきことなのかどうかも、もはやあやふやだったりするわけで。言葉で発したり小さな行動は起こせても、なかなか戦争や環境や、世界中のあるゆる問題に対して、純粋に自分の“意思”が向いていかないのも事実。
もっと、自分の“意思”を先行させて、目に見えないものを基準に、すべてのものごとに向き合いたい。自己都合で向き合えば、必ず俗世の欲を優先させてしまい、変化の邪魔をする。世の中にとって必要なことかどうか、そこに自分の“意思”を直接シンクロさせる。今はその、練習中ってとこかな。
唐突な言い方をすれば、世の中に必要とあらば、意思を持って大リーガーにだってなれる、はずだし。
ナイロン ジャパン編集長 戸川貴詞
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