CULTURE
2018.03.17
2016年01月号掲載 ED_LETTER vol.104『SYNC』
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SYNC
言葉と思考がシンクロすることなんてあるのかな。
言葉にすると別の思考が生まれ、それを言葉にすると、また別の思考が生まれる。で、たまに思考停止してみると、今度は言葉が先にいっちゃったりするわけで。
言葉の面白さは行間や裏側にこそある、ってずっと思ってた。その行間や裏側を感じながら、人と話したり、本を読んだり。思考と言葉のギャップが、心地良かったり、まどろっこしかったり、嬉しかったり、イラついたり。
でも最近は、いかに言葉と思考がシンクロするか、ってことへの興味がムクムク。思いを誰かに、瞬時に正確に細部まで伝えるって、ほんとに難しい。
野球のピッチャーに例えると、頭でイメージした通りのボールを寸分狂わず正確に投げれるのって、1ゲーム100球としたら、きっと2、3球あればいいほうなんじゃないかと。超一流のスポーツ選手が反復練習を延々と繰り返してもそんなもんなんだから、思ったことを正確に言葉にするのだって、そんな簡単じゃないよなあって。
例えが唐突かもだけど、なんか、最近そんな気分。あ、だからどうってわけでもないくらいの、他愛もない興味のお話ね。冬なにしよっかなあ。
ナイロン ジャパン編集長 戸川貴詞
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