CULTURE
2017.11.04
2016年09月号掲載 ED_LETTER vol.85『blah blah blah』
blah blah blah
などなど、とかなんとか、とかいろいろ、みたいな感じ……ブラーブラーブラー。
ぼんやりしてて、明確じゃなくて、重要じゃない部分なんかを、こんな感じで話すことって毎日たくさんある。仕事でもプライベートでも、いろんな関係性の中での言葉のコミュニケーションは、この曖昧な部分をどう察するか、っていうことが案外重要なわけで。
ついついそんな話し方をしたことが、結果大きな問題に発展することって、わりとありがち。言った言わない、聞いた聞いてない、そんなつもりで言ってない、こんなつもりで言ったのに……。こうなると、聞き手も話し手も、どっちの責任かってことを追求しようと躍起になる。で、そんな不毛な時間を延々と繰り返す。どっちでもいいことなのに、自分でもたまにハッとしたりして。
世の中に、価値観の同じ人なんかひとりもいないわけで。そんな、考えてみれば至極当たり前のことを、自分を正当化させたいがために忘れてしまう。何度も何度も繰り返して、また忘れちゃう。はあ、なんだろう人間って、なんて物思いにふけってみたり。
考えてみれば、世の中グレーで曖昧なことがいっぱい。やっぱり、ブラーブラーブラー、でいいんじゃないかと。相手を思いやる気持ちさえあれば、ブラーブラーブラー、はふんわりした素敵な空気を作り出す。自己犠牲とまでは言わないまでも、そんな感じでって察することが、心地のいい幸せを運んでくれそうな……ブラーブラーブラー。
なんか、いつでもわかるわかるって、言えるといいな。
ナイロン ジャパン編集長 戸川貴詞
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