CULTURE
2018.06.23
2017年10月号掲載 ED_LETTER vol.116『Alien』
Alien
宇宙人のことを、最近よく想う。
幼い頃から、宇宙人、UFO、タイムスリップ、テレポーテーション......、 そういった科学や物理では未だ完全に証明できないことに、やたらと心惹かれる。宇宙の果て、四次元、五次元、パラレルワールド、霊、魂......、物質とは違うところの本質に、興味は尽きない。
日々の生活の中で、こうやって文章を書いている今現在も、時は止まらないし、今は過去になり続けている。未来への想像も、時が来た瞬間に過去となる。成長を続けているものも完成しているものも、目の前にあるものはどんどん古くなる。古くなる、という概念が間違っているとすれば、全ては常に変化し、いずれは目の前からなくなる。その時、人の心に残る、という意識の概念をどう捉えるか。そこに質量はなくとも、確実に“パワー”はあるわけで。
最近、小説を読んだり映画を観ていて思うのは、恋愛ものにしても冒険ものにしても、やたらタイムスリップして恋愛し直したり、誰かを助けたり、宇宙からやって来た敵や味方となんだかんだあったりするものばかり。そういう需要があるからこそ、そういう内容のものばかりが世の中に溢れてるわけだけど。
物質とは違う本質。目に見えないものだからこそ、無意識に心で感じ取ろうとしているのかな、と。
ナイロン ジャパン編集長 戸川貴詞
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