CULTURE
2018.09.08
2018年3月号掲載 ED_LETTER vol.125『WARP』
WARP
歪(いびつ)なものに、昔から惹かれる。整っているものより、歪なもの。そこに、危うい美しさを感じる。革新的なものには、必ず歪さが備わっている。その時代との間に起こる歪み(ひずみ)。
ある側面ではネガティヴな捉えられ方をするけど、イノベーションを起こす時には、必ずどこかに歪みが生じるわけで。
知らないもの、見たことのないもの、(現在の)常識を逸脱したものに感じる“不安”や“恐怖”に支配されると、人は誰でも、それを“悪”と捉えてしまう。でもそれは、決してネガティヴなことではなく、時代を超えた時に必ずエポックなこととして捉えられはじめ、語弊を恐れずに言えば、“必要悪”は必要であると、僕は考える。
世の中に整えられた、批判される隙のない絶対的な美しさは、時代に共有される。世の中からはみ出した、否定されうる歪な美しさは、時代の変化をじっと待っている。
そんな、時代を飛び越える革新的で歪なものに、いつでも興味津々。
ナイロン ジャパン編集長 戸川貴詞
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