CULTURE
2018.09.29
2018年6月号掲載 ED_LETTER vol.128『MELODY OF WORDS』
MELODY OF WORDS
つれづれなるままに、日くらし、硯にむかひて、心に移りゆくよしなし事を、そこはかとなく書きつくれば、あやしうこそものぐるほしけれ。
清少納言の『徒然草』序段冒頭の一文。まあ、たいがいみんな知ってるよね。
とくに何もすることがないので、一日中、硯に向かって、心の中にぼやっと浮かんでくるとりとめもないことを、何となく書いていたら、まるで何かに取り憑かれたようになって筆が止まらない、みたいな感じ(解釈はいろんな説があるので僕のニュアンスですみません)。
どんなに好きで何度も読み返した小説よりも、学校の教科書で読んだからなのかわかんないけど、一生忘れない冒頭文って、なんかすごいなと改めて思う。
そして、昔からいろんな解釈がなされ、内容はもちろんのこと、その文章が奏でるメロディのようなものが、なんて美しいんだろうって。
写真でも文章でも動画でも、それくらい、最初のインパクト、コンセプト、アート性が大事なんだと気付かされる。徒然なるままに。
ナイロン ジャパン編集長 戸川貴詞
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