CULTURE
2018.12.01
2018年12月号掲載 ED_LETTER vol.134『SHIBUYA NEW CULTURE』
SHIBUYA NEW CULTURE
渋谷の再開発ラッシュが、いよいよ急加速してきた。渋谷駅周辺に始まり、神南、宇田川町など、編集部の周りも、ちょっと目を離すとあっという間に景色が変化している。日々、どこからともなく聞こえてくる工事ノイズを聴きながら、諸行無常を感じて歩いている。
初めて渋谷に来たのは中学1年生の頃。古着を買いに、知らない街をドキドキしながら歩き回った。古い雑居ビルが建ち並び、小さな部屋に所狭しと並んだ古着や雑貨を見ながら、宝箱のような街は、それから何度足を運んでも飽きることはなかった。
それから、80年代、90年代、00年代、10年代と、長い間この街を見続けてきたけど、20年代を目の前にして、渋谷最大の変化を迎えようとしている。ファッション、音楽、アート、グルメと、常に日本の最先端を走り、新しいムーヴメントをつくり続けてきた街の血液が、全て入れ替えられているような感じ。
大きな新しいビルがこれからどんどん建ち並ぶ街に変化していく中で、今まで渋谷という街がたくさん育ててきたような、大手リテール以外の小さく若い芽がどのように育っていくのだろう。
この街に関わるいろんな人の思いと、街に訪れる人の思いと、街自体が持っているヴァイブスが、これからどのように変化していくのか、かなり楽しみ。
ナイロン ジャパン編集長 戸川貴詞
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