CULTURE
2016.07.31
『focus on N-bloggers』Vol.7 石渡里砂
Q. 出身や家族の事から今現在の事まで、詳しいプロフィールを教えて。
神奈川県で生まれて、2歳から6歳はアメリカのカルフォルニア州で過ごして、一瞬また日本に帰ってきて、そのあと8歳から15歳まではドイツのミュンヘンというところで過ごす……っていうバタバタな人生です。帰国後は、校則が全くない帰国子女の多い高校に入って、めっちゃくちゃ楽しい高校生活をおくって、上智大学外国語学部英語学科に入学しました。大学生中にいろーんな活動をして、今は就職しました。ママと、8歳年下のかわいい弟と3人家族。家族は気持ち悪いくらい仲良しです。
Q. 4月からスタートした社会人生活、これまで過ごした感想は?
自分の好きなメイクアップの世界で働けているからか、毎日が遊びみたいに楽しいです。毎日朝、今日はどんなことするんだろ~楽しみ~って思いながら出社できる会社ってなかなかないと思っていて、すごくラッキーだなと思います。あと社会人になってから平日と週末のメリハリが今までとは比べられないほど出るようになったことには自分でもびっくりしてます。平日はそんなに遊ばないけど、週末は『こんな体力余ってたんだ!』って思うくらいにアクティブに出かけて平日会えない友達や家族と遊びまくってる。だから、毎日超充実してます。
Q. 今の仕事を選んだ理由は?
8歳でドイツに行ったとき、先生に『自分を出さなきゃ、いないのと同じだよ』って言われたことがあって。というのも、その時は、英語がうまく話せなくて縮こまっていた自分に向けられた先生の言葉だったんだけど、それ以来自分を表現することを重要視する人になりました。ファッションとメイクが好きな理由も、言葉を使わずして自分がどんな人間かを表現できるから。特にメイクに関しては、本当にかすかな変化をつけるだけでも雰囲気、顔つき、印象がガラっと変わるところが好きで、メイクアップの世界に入ろうと思いました。
Q. 学生時代に経験したことで、最も今に役立っていると思うことは?
もちろん、一番はNYLONブロガーになって色んなことを経験させてもらったこと。どうやったらブログの読者が面白いって思う記事をかけるか、どこで情報収集すればいいネタが入るのか、自分の書いたどの記事が人気でどの記事が微妙だったか……って、アンテナはビンビンに立つようになるし、面白い文章書けるようになるし、分析力もつくしで、本当に今のマーケティングっていう職において役に立つと思います。自分がブロガーになる前に、ファッションジャーナリストのMisha Janetteさんのアシスタントをやっていたことも自分の中では大きな経験。彼女のブログを見て、自分のブログをやろうって思ったから!
Q. 独自の切り口からのブログ記事が多いけど、情報はどうやってゲットしてる?
海外のキュレーションサイトを見たり、ファッションポータルサイトを見たり、twitter・instagram・weheartit・tumblrなどのSNSも日本人ではなく海外の人のものを見るようにしています。そうすることで、いわゆる『凝り固まった日本的な考え方』をほぐす考え方や視点を得ることができると思うので。ファッションのことを書いているとはいっても、表層的なファッションについて書いても面白くないとおもうから、社会的な観点を織り交ぜたりするためにも普段から普通のニュースもよく見るようにしています。
Q. これだけは人に負けない! という自分のアピールポイントは?
私は自分の強みは英語ができることと海外のマインドセットを持っていることだと思っています。子供のころから海外で育って、高校に入学するまでは完全に考え方が外国人だったけど、今は日本的なものの見方や考え方もわかって、逆に日本人だから日本の良さもわかりつつ、海外マインドも持ってるからこそ日本の『よくないな~』ってところもわかる。だから、そういう意味で海外ネタをブログに書くとヒットすることが多いのかなと思ってます。あと、みんなが言いづらいこともズバズバ言ってしまうので(笑)、そういう辛辣さが好きな人には面白いと言ってもらえる……かも!
Q. 今までの人生でもっともつらかった時期は? それをどうやって克服した?
昔は自分のことが大っ嫌いでそれが原因で人と会うことが億劫になったり、鏡を見ることが怖くなったり、写真を撮ることを拒否したりする時期がありました。外国人に囲まれていたから、みんなのくりくりの目や高い鼻がすごく羨ましくて・・・でも、メイクをし始めると、自分の顔の嫌いなところも見えるけどそれと同時に『ここは好きだな』って思えるところも見つけられた。自分のまつげって長いな~、鼻は低いけど目はメイクしやすい形だな~とか。で、メイクをして気づいたのは、みんなそうやって自分の好きなところを助長させて、嫌いなところを目立たないようにしてるってこと。誰にでも顔に嫌なところはあるけど、それすらもチャームポイントにして、自分の好きなところを伸ばしていけばもっと自分のことが好きになれるなって、気づけてからは自分にちょっと自信が持てるようになりました。
Q. NYLONブロガーになろうと思ったきっかけは?
ファッションジャーナリストのMisha Janetteさんのアシスタントをはじめてから。彼女の書くブログ、ほんとうにおもしろくて。で、彼女のネタの拾い方とか、海外の視点から日本のファッションについて書いてるっていう切り口がすっごく興味深くて……こりゃ、読みものとして面白い。私も読んでいて『面白いな』って思う記事を書きたいって思った。でも、個人ブログではじめても読者がつかないなーと思ったから、有名な媒体に力を借りてより多くの人に発信しようと考えました。そしたらたまたまNYLONがブロガーオーディションをしていたので、タイミングも完璧で、迷わず応募しました。
Q. 将来の夢、目標は?
30になる前に、メディアを立ち上げることです。デジタルと紙、どちらも強い、NYLONのようなメディア! どんなものにしようかはもちろん考えてるけど、秘密にしておきます。とりあえず、日本にない「ファッションだけじゃなく、ニュースの勉強もできちゃうような総合雑誌」を作る!これが目標。あとは、海辺にカフェをオープンするのもひそかな夢。
Q. 将来に悩んでいるNYLON読者にアドバイスを!
将来何がしたいんだろう、自分には何ができるんだろうって考えてたことがありました。だけど、それを考えているってことはおそらく、自分のことを理解しきれてないんだと思います。自分の人生の、一つ一つのピースをじっくりと振り返ってみてみると、自分が下した些細な決断、大きな決断、興味のあるもの、つまんないと思ったもの、そういうところに『自分がどういう人間か』って隠れてる。だから、まずは自分自身のことを勉強すれば、絶対にやりたいこととか自分のできることって見つかると思います。そこからはひたすらがむしゃらに頑張るのみ! 私も今突っ走ってるまっただ中なので一緒にがんばりましょう。ブログいつも読んでくれてありがとうございます!
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edit sho ikoma