CULTURE
2016.10.16
『focus on N-bloggers』Vol.13 maria
Q. 出身や家族の事から今現在の事まで、詳しいプロフィールを教えて。
東京生まれの東京育ちといった江戸っ子です。ちょっと違うとすれば一応韓国と日本のハーフであるところでしょうか。大学は美術大学に通っていて、空間デザインを学んでいました。大学も卒業して今はスペースデザイナーという職業をしています。
Q. スペースデザイナーの仕事ってどんなことをしているの?
主に空間のデザインです。飲食やサロンなど様々なものをやっていますが、私のメインは主にアミューズメント。デザインもやっていますが、お客さんがこんなのを作りたいと言う要望を現実的にどう落とし込むか、法律や金額、そして工事の手配や現場の管理も含めトータル的なサポートのお仕事もしています。最近ついているお客さんがとても変わったお客さんで、幽霊屋敷や壁が動く部屋といった変なものを作っています。
Q. 主催しているZINE販売イベント TINYについて詳しく教えて。
ZINEやモノづくりをしてみたいけど、見せる機会がない、といった人を中心にした、モノの販売や交流をできる場所です。モノを販売するということ、自分の思っていることを伝えるということ。より人が表現することの難しさや楽しさに気づいてもらえる場所になっています。
Q. TINYを始めたきっかけは?
美大生時代、友達と自分の作ったモノを通してあーでもないこーでもないと話している時間がとても楽しかったのを覚えています。なんというか、気をつかった会話ではないのにお互いの気持ちが解り合うというような。そんな会話が社会に出て、あまりにも少ないと感じました。それがとても窮屈とも感じました。だからもっとつくったモノを通していろんな発見をしてほしいと思ったのがきっかけです。
Q. TINYのこれからの展望を教えて。
12月4日に4回目のイベントを開催するのですが、前回に比べて少し大きめのスペースになっています。ただ、TINYの語源は「小さい」といった意味もあるの通り、これ以上規模を大きくすることはありません。作品の売り買いが中心のイベントは多々あるけど、もっと作品を通していろんな会話ができる空間作りになれたらいいなと思っています。
Q. ZINEやクリエイションを作るときのインスピレーション源は?
作品からのインスピレーションだと、その作品の真似に近くなってしまうケースがあるので、もっと違った媒体からインスピレーションを受けるようにしています。言語から派生するインスピレーションというのも興味深いです。でもやっぱりアートブックやインディペンデントマガジンは好きだから少なからず影響は受けていると思います。
Q. ブログでは様々な分野のクリエイターにインタビューしているよね。アポイントは直接とっているの?
直接とっています! インスタでアポイントすることもあれば、実際に会った人でインタビューしてみたいと思ったら声をかけることもありますし、逆に向こうから来ることもあるので、何か面白そうなものを持っていると感じたらアポイントを取ります。
Q. 「この人にインタビューしたいな、NYLON読者に紹介したいな」って思う瞬間って?
一番インタビューできたら最高だなと思っているのはロバート秋山さんのクリエーターズファイルのクリエーター達(笑) 彼のやっていることはとってもクレイジーで笑える。NYLON読者はとても真面目でアバンギャルドな精神を持っている人が多いと思います。だからこそ、その真面目な部分を壊したいと思っています。真面目すぎると似たり寄ったりで偏っちゃうからアバンギャルドでいるためには常に自分を疑っていられる新しい発見必要。そんなことが読者にも気づいてもらえる人をインタビューしてみたいなって思います。
Q. 自身のファッションポリシーを教えて。
ファッションに関して言えば、それがおしゃれかどうかは置いといて、ファッション=自己表現 より一歩踏み込んだとこを考えていきたいと思ってます。ファッションって不思議なもので、ビンテージとブランド、ファストファッションの服のあり方は全く違うんです。自分でカスタマイズできる部分であるからこそ、服は自分にとってどんなものでありたいか、または空間的プロポーションなどを考えていきたいです。でも、このディティールめっちゃかわいい! シルエットやばい! といったトキメキ感は忘れたくないですね(笑)
Q. 将来の夢や目標を教えて。
もっといろんな人と会話をしてみたいです。私には思いつかなかった考え方をもっともっと知りたいと思います。あとはやはり空間についてとても興味があるので、空間的な可能性を、技術的にも、パフォーマンス的にも広げていきたいと思っています。
design chinatsu ikarashi
edit sho ikoma