CULTURE
2013.02.01
Beach House : 美しきデイ・ドリームに隠された真実
静寂と美しさが共存するドリーミーなサウンドで、世界を魅了させている米・ボルチモア出身のヴィクトリア(Vo&Key)とアレックス(G&Key)からなるバンドが、待望の来日公演を敢行。ヴィクトリアが、最新アルバムに隠されたとっておきの秘密を語ってくれた。 今年1月に敢行した来日公演は、完全ソールドアウト。アレックスの演出による幻想的な演出も相まり、観る者すべてを美しい陶酔の世界へと導いたビーチ・ハウス。 「日本のオーディエンスは、世界で最も音楽に耳を傾けてくれる人々だってことを改めて感じたわ」。 とステージ後、興奮ぎみに語ってくれたヴィクトリア。 「だから、ここでみんなにとっておきの秘密を教えてあげる。アルバム『ブルーム』に収録されている『ウィッシズ』という曲の歌詞は、一昨年来日した際に訪れた京都の風景が影響されているの。私たちの音楽って、日常の気になる風景をつなぎあわせて、完成していくのよ」。 ちなみにこの楽曲で使用されているフレーズ『Forever Still』。このタイトルで彼らはショートフィルムを製作している。 「ピンク・フロイドのドキュメンタリー映画『ピンク・フロイド ライブ・アット・ポンペイ』(72年公開)みたいな、とてもビューティフルでマジカルな映像を残すことはできないか?と思い、テキサスで3日かけて撮影したものなの。いい意味でクラシカルな作品になっているから、ぜひチェックしてもらいたいわ」。 (▶ショートフィルム『Forever Still』を観る) また、映像と言えば、先日公開された最新作収録の『ワイルド』のビデオクリップも、バイオレントで衝撃的。 「ビーチ・ハウスって、ハッピーでドリーミーというイメージが強いでしょ? その概念を覆すようなものを作ってみたくなったの。本来私たちの音楽って、美しいものだけでなく、怖さや醜さも、すべてを融合させたなかから生まれてくるものだから」。 ところで、ヴィジュアルと言えば、ひとつ気になることが。ヴィクトリアは、ドット柄のアイテムをコーディネートしている印象が強いが、最新作のアートワークもそれを連想させるものに。水玉に思い入れがあるのだろうか? 「(笑)。このアートワークは私にとってはドットというより、照明が並んでいるイメージ。また、私ってそんなに水玉を着ていたかしら? 洋服に関しては、あんまり意識したことはないの。でも最近は、デザイナーズブランドを注目しているようにしているわ。その時の最も素晴らしい感覚をとらえた<作品>であるから、身につけたいと思っているの」。 女の子は特に制限を設定せずに、自由に洋服を楽しむべき、と最後にアドバイスをくれたヴィクトリア。 「ただちゃんと自分の似合うサイズやデザインは把握してね」。 watch & listen: 『Wild』 |
『ブルーム』 ビーチ・ハウス パチンコより発売中 www.pachinkorecords.com NYLON.JPが独占SCOOOP! ヴィクトリアが日本で購入したアイテム! ライヴの合間を縫って、ショッピングを楽しんだヴィクトリア。原宿のBUBBLESではリュックなどを購入。またライヴ時に着用していた黒のインナーも日本でゲットしたもの。実は今回写真撮影はNGだったが、「NYLON読者のためによ」とライヴ終了後のバックステージで、スペシャルシュート! Bloom Beach Houses |
photo kayoko yamamoto text takahisa matsunaga