CULTURE
2023.11.01
無料バスでアートスペースを巡る! 大注目の現代アートイベント・アートウィーク東京をMISATO ANDOとエンジョイ
11月2日〜5日に開催される“アートウィーク東京(以下、AWT)”。これは東京のアートシーンを牽引する50の参加美術館やギャラリーが参加する現代アートのスペシャルイベントで、なんと全てのアートスポットを無料のシャトルバスで簡単に巡ることができちゃうんです! そんな大注目のAWTを、アートが大好きなMISATO ANDOと一緒に巡ってみたよ♡ 現代アートは難しそうだしちょっと敷居が高いな、なんて思っている人も、この記事を読めば楽しみ方がわかるはず。さぁ、MISATO ANDOと一緒にアートの世界に足を踏み入れよう!
AWT BUS
今回のイベントの最大注目ポイントがこのAWT BUS。イベントに参加している美術館やギャラリー、各プログラム会場を7つのルートでつなぐシャトルバスで、簡単にいろいろな会場を巡ることができるかなり便利なサービス。10:00から18:00まで各特設バス停を約15分おきに巡回していて、誰でも無料で利⽤できるよ! 乗り方は、最初に乗りたいバス停に行って、常駐しているスタッフから参加証のリストバンドをもらうだけ。参加証があれば1日何度でも乗り降りが可能なので、活用するのがベター! 詳しいバス停の場所やルートはAWT公式サイト内のマップでチェックしてね。
INFO.
AWT BUS
運⾏期間:11⽉2⽇(⽊)〜5⽇(⽇)10:00〜18:00
・各バス停を約15分間隔で巡回。
・施設によりバス運⾏時間と営業時間が異なる場合があります。最新の営業時間は各施設の公式サイトにてご確認ください。
料⾦:無料
・ご利⽤の際には、各⽇の初回乗⾞時に各バス停または参加美術館に常駐しているAWTスタッフから参加証をお受け取りください。
AWT FOCUS
バスの後ろに映り込んでいるのは大倉集古館。目玉イベントでもあるAWT FOCUSの会場で、64名のアーティストによる100点を超える作品を通して、日本の近現代美術を読み解くキーワードを批評的かつ親しみやすい視点から再考する展覧会「平衡世界 日本のアート、戦後から今日まで」が開催されるよ! ここは最もアクセスのいいバス停でもあるので、朝イチでAWT FOCUSを見て、各アートスポットに移動するのもおすすめの楽しみ方。
INFO.
AWT FOCUS
平衡世界 日本のアート、戦後から今日まで
AT. 大倉集古館
ADD. 東京都港区虎ノ門2-10-3
AWT BUS [C1][D7][G3]
イベントの詳細はこちら
https://www.artweektokyo.com/focus/
KOTARO NUKAGA
最初は六本木にあるKOTARO NUKAGAギャラリーで、ドイツ・ケルンを拠点に活動する写真家カンディダ・ヘーファーの個展「Reflections of Spaces - Spaces of Reflection 空間への反射 - 反射の空間」を鑑賞。広角で収められた空間写真の不思議なリアリズムとその美しさは見もの。
INFO.
カンディダ・ヘーファー
REFLECTIONS OF SPACES - SPACES OF REFLECTION
空間への反射 - 反射の空間
AT. コタロウヌカガ
ADD. 港区六本木6-6-9 ピラミデビル 2F
AWT BUS [G2]
https://kotaronukaga.com
ShugoArts
六本木はギャラリーが密集しているので、お散歩気分で歩きながら次のギャラリーへ! 小林正人「自由について」展で鑑賞できる新作の《画家》は、キャンバスの下部がパレットとして使われていて、そこに絵の具のキャップがそのまま残されているのを発見。
INFO.
小林正人 自由について
AT. シュウゴアーツ
ADD. 港区六本木6-5-24 complex665 2F
AWT BUS [G2]
https://shugoarts.com
▲三宅砂織「NOWHERE IN BLUE」
▲小林正人「この星のレモンカクテル」
▲大巻伸嗣「真空のゆらぎ」
AWT BAR
ちょっと歩き疲れたので、休憩も兼ねてバスに乗って南青山のAWT BARへ。色とりどりのスチールパイプでBARの輪郭だけが再現された空間は、建築家・山田紗子の設計。ミシュラン1つ星のフレンチレストラン「Sincere(シンシア)」オーナーシェフ・石井真介が手がけるフードメニューや、オリジナルカクテルを味わえる。ついさっきシュウゴアーツで鑑賞した小林正人のコラボドリンクもあったよ! ほかにも目にも美しいメニューばかり。詳細はAWT公式サイトからチェックして。
INFO.
ART BAR
OPEN. 10:00‒24:00(最終⼊場23:30)
AT. モザイク
ADD. 港区南⻘⼭5-4-30
AWT BUS [E5][F5][G1]
NANZUKA UNDERGROUND
次は原宿のナンヅカアンダーグラウンドへ。ジャン・ジュリアンとニコラ・ジュリアン兄弟による2人展が開催中で、2人が日常生活の中で発見した魔法とファンタジーを作品内に召喚するというコンセプト。絵画作品や、作者が手がけた音楽が流れる空間に作品が設置されたインスタレーションを楽しめる。
INFO.
ジャン・ジュリアン&ニコラ・ジュリアン THE GATHERING
AT. ナンヅカアンダーグラウンド
ADD. 渋谷区神宮前3-30-10
AWT BUS [F8]
https://nanzuka.com
AWTで様々な美術館、ギャラリーを訪れることで、実際に現地で作品と向き合うことでしか感じられない独特の感覚やインスピレーションに浸れるはず。そしてそれは、たとえ作品に対する知識があってもなくても、どんな年齢や性別でも、誰でも平等に味わうチャンスがある。気軽な気持ちでAWT BUSに飛び乗って、未知なる芸術の世界を楽しんでみて!
KOSAKU KANECHIKA
最後にバスを乗り継いで、天王洲のKOSAKU KANECHIKAへ。レディー・ガガのシューズの作者としても有名な舘鼻則孝による、カラフルなペインティングを鑑賞。日本文化が現代的に表現された作品の数々は、作者のスローガン「Rethink」が体現されている。
INFO.
舘鼻則孝 SYNCRETISM
AT. コウサクカネチカ
ADD. 品川区東品川1-33-10 TERRADA Art Complex 5F
AWT BUS [C2]
https://kosakukanechika.com
インタビュー
――今日はAWTに参加するいろいろなギャラリーを巡っていただきました! 鑑賞してみていかがでしたか?
本当に楽しかったです! 1日でこんなに数多くのギャラリーを巡る経験ってあまりしたことがなかったし、今日鑑賞させていただいたのは私が行ったことがないギャラリーばかりだったんです。美術鑑賞は大好きなのですが、私は大きな美術館の企画展に行くことの方が多くて。だから、今回のように小さなギャラリーを巡る楽しさを新発見できたし、それによって個性的な作家の方々を知ることができてとても素晴らしい体験になりました。
――無料のバスで移動できるのがいいですよね。AWTは東京の50のギャラリーや美術館を鑑賞できるほか、会期中様々なイベントが開催されます。記事を読んでイベントに興味を持ってくださった方に向けて、メッセージをお願いします。
こんなにアートを鑑賞する人に寄り添ってくれているイベントはなかなかないと思います。普段あまり美術館やギャラリーに行く機会がない方にとっても、気軽な気持ちで芸術に触れるいいきっかけになると思いますし、きっと楽しめるはずです。個性ばらばらの作品をじっくり鑑賞できるチャンスですので、皆さんもぜひ足を運んで、いい日をお過ごしください!
プロフィール
MISATO ANDO
IG@LINGLING_LINGLING_BISH X@MISATOANDO__
静岡県生まれ。元BiSHメンバーで、解散後リンリンからMISATO ANDOに改名。現在はありのままの自分を作品に乗せたアート活動で注目を集めているアーティスト。Artistspokenにて『子宮のラジオ』を毎週金曜配信中。近い目標は個展を開くこと。
インフォメーション
アートウィーク東京
11月2日(木)〜5日(日)
会期中は様々なイベントを開催。詳細はAWT公式H Pをチェック。
https://www.artweektokyo.com
【AWT FOCUS】
開場時間:10:00〜18:00(最終入場17:30)
場所:港区虎ノ門2-10-3大倉集古館
料金:一般有料、学生・子ども無料
【AWT VIDEO】
開場時間:10:00〜18:00
場所:千代田区丸の内1-3-2 三井住友銀行東館 1F アース・ガーデン
料金:無料
【AWT TALKS】
・シンポジウムは事前予約制参加無料
・オンライントークは視聴無料
※AWT FOCUSとAWT TALKSシンポジウムはPeatixチケットをお求めください。
https://artweektokyo.peatix.com/view
MODEL: MISATO ANDO
PHOTOGRAPHY: RYOSUKE YUASA
EDIT: SHOKO FUJIMOTO, AIRI ASAHI
CORDING: JUN OKUZAWA