CULTURE
2019.10.22
言語を通じて広がる世界で新しく見た夢
言語を通じて広がる世界で新しく見た夢
夢を叶えるために、もしくは探すために、世界を渡り歩くネクストジェネレーション。
異なるカルチャーを肌で体感することで彼らは何を得ているのだろうか?
イギリス・ブライトンとベルリンでの海外生活を経て、自分の特技を活かした
新しい生き方を模索するManaにベルリンでの暮らしについて聞いた。
━━ 自己紹介をお願いします。
Manaです。ワーキングホリデーのビザでベルリンに住んでいます。
━━ ベルリンに住むまでの経緯を教えて下さい。
大学生時代に外国人の知り合いとコミュニケーションを取れないのが悔しくて、卒業したら勉強しに行こうと思ってイギリス・ブライトンの語学学校で半年間だけ英語の勉強をしていました。それからまたヨーロッパに住みたいと思ってビザが取りやすく英語が通じるベルリンに来ました。
━━ ヨーロッパに戻りたいと思ったキッカケは?
英語を話せるだけで行動範囲が広がっていろいろな世界を見れるのが楽しかったです。留学中にロンドンのハックニーというエリアに遊びに行ったんですけど、そこでは工場みたいなウェアハウスに若いアーティスト達が住んでいて、そういう日本とは違うカルチャーを経験して帰国したときに物足りなさを感じたりしました。
━━ 留学時代に一番自分の中で変わったことは?
自分の目で見ないと実感できないことがあると気付けたこと。日本にいたら就職して結婚してっていうプレッシャーを感じることがあって大学も行かなきゃいけないんだなっていう固定概念を持っていました。だけどヨーロッパでは28歳や50歳の人が大学に行って勉強していたり、もっと自由。28歳で大学に通っていたら、日本だと驚かれると思うんですけど、周りに流されずにその時にやりたいことをできる環境が素敵だなと思いました。
━━ ベルリンでは何をして生活していますか?
小さいレストランみたいなカフェで働いたり、ベビーシッターみたいな子供の世話をする仕事をしています。
━━ ベルリンでの暮らしはどうですか?
実際に来てドイツ語は必須。移住してからドイツ語の語学学校も3週間通いました。クリスマスの時期に授業料セールをしていたので、その分日数は少なかったですが節約できました。
━━ 制度で困ったことはありましたか?
ベルリンの電車の駅は改札がなくてチケットを買ってそれぞれが打刻して車両に乗るんですけど、ランダムでチケットの見回りがくるんです。私は少し安めのマンスリーカードを使っていてそれが朝10時から使えるやつだったんですけど、ある日9:50に電車に乗ってしまったときに運悪く見回りの人が来て。10分だけでしたが許してもらえず罰金の60ユーロを支払いました…。
━━ オフの日は何をしていますか?
習字が好きで道具を持ってきているので書いてます。ベルリンの友達がデザイン系の会社で働いていて、そこで習字を披露したこともあります。
━━ 今後、何かチャレンジしたいことはありますか?
子供も習字も好きなので本当は習字の先生みたいなことをしたかったんですが、そうなってくるとドイツ語がやっぱり必要で。私の場合は目的を持たずにきてしまったので、人生においてやりたいことを決めることが一番大事だなと痛感しています。
━━ お気に入りのスポットを教えてください。
Humanaっていうチェーンの古着屋があって、ゴミみたいな服もたくさんあるんですがそこから可愛い洋服をあさるのが好きです。ベルリンならではだと思う場所はKINO。そこでは映画を上映しているんですが従来の映画館とは違っていて、KINOは建物自体がボロボロでスクリーンも1つだけ。椅子もソファや車椅子だったり場所によって内装が違うんですが、イングリッシュサブタイトルのついた新旧の作品を5ユーロくらいで観れます。初めて体験した感じでした。
instagram: @ manamanama
photography: Yuko Kotetsu
text: Saki Yamada