CULTURE
2019.10.30
ベルリンのアーティストカルチャーを満喫するイラストレーター
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ベルリンのアーティストカルチャーを
満喫するイラストレーター
夢を叶えるために、もしくは探すために、世界を渡り歩くネクストジェネレーション。
異なるカルチャーを肌で体感することで彼らは何を得ているのだろうか?
現在はベルリンを拠点にするイラストレーターのナミキ リナにベルリンでの生活や活動内容を聞いた。
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━━ 自己紹介をお願いします。
ナミキ リナです。イラストを描いてます。
━━ 何のビザで滞在していますか?
2017年の9月にワーキングホリデービザで初めてきて、今はアーティストビザで滞在しています。
━━ ベルリンに住むまでの経緯を教えて下さい。
前から海外に住もうと思ってたんですけど、大学生の時に友達とベルリンに遊びに来て、ワーホリのビザも簡単に取れるしとりあえず行ってみようと。日本で就職して1年間お金を溜めました。
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━━ 現在の活動内容を教えて下さい。
ベルリンで出会ったネイティブアメリカンの友達がいて、その子はレズビアンなんですけどネイティブアメリカンの中ではLBGTQ+のシーンが浸透していないから発信していくためにマガジンを立ち上げてるところなんですが、そのロゴやイラストを描いてます。クラウドソーシングでも仕事を探していて、最近だとTシャツ用のグラフィックをデザインしました。あとはミッテにあるヘアサロンのデザインの手伝いをしていたり、色々やっています。
━━ ベルリンでの生活は楽しいですか?
良いなって思うところしかないですね(笑)。現地で出会う人はDJやアーティストなど面白いことをやってる人が多くて、それぞれが楽しくやってるところがいいなと思います。コミュニティもそんなに大きい感じがしないです。
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━━ 友達作りはどうしてますか?
大体クラブで会った人や仕事経由で出会った人と遊んでます。
━━ ベルリンで遊ぶと言ったら?
やっぱりナイトライフが楽しいです。よく行くクラブはベルクハイン。あとアルカオダという最近できたイベントスペースがあるんですけど、周りの音楽やっている人はアルカオダ好きですね。
1階がバーで下がイベントスペースになっていて、エクスペリメンタルやテクノなど音楽のジャンルも様々です。ショッピングするってなったらフマナっていう古着屋行きます。フマナで10ユーロ以下の可愛い服を見つけられたら、他の店で買おうと思わなくなる。
━━ お気に入りのエリアは?
クロイツベルク。中心地に比べてリラックスしてて、ゲットーな雰囲気が残ってるので私は好きです(笑)。
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━━ ベルリンに住んで自分の中で変化はありましたか?
大きな変化はないですけど、あ、ホームにいるなっていう安心感があります。私の勝手な片思いですけど(笑)。ベルリンの自由な感じの中で暮らしていると、もっと気楽に好きなことをしててもいいのかなと思えます。ベルリンはジェンダーにもオープンだし他人のことなんて気にしてないし、日本にいたときの窮屈感みたいなものも嫌いじゃなかったですけど、ベルリンに来たら戻れないですね。
日本だと新卒で就職して何年勤めて結婚してみたいな理想図があると思うんですけど、そうじゃない生き方でも別にいいんだなってベルリンに肯定してもらえた感じです。
━━ 今後チャレンジしたいことはありますか?
ハンドポークタトゥーをやりたいです。自分のタトゥーはベルリンに来てから自分で入れ始めて、友達にもいくつか入れてもらいました。ハンドポークは全然痛くないです。それから洋服のリメイクも興味あります。古着もたくさんあるし。ただいい感じの生地屋さんをなかなか見つけられなくて…新宿のオカダヤには敵いませんね(笑)。
instagram: @ rinamikirina
photography: Yuko Kotetsu
text: Saki Yamada