CULTURE
2015.05.26
Taylor Swiftの新MVは、女のバトルを描いたアクション大作映画風
最新作『1989』が2014年アメリカでもっとも売れたアルバムとなり、GWに開催されたワールド・ツアー初日~2日目の東京公演には計10万4000人が押し寄せたTaylor Swift(テイラー・スウィフト)。今や世界一のポップ・スターの座を不動のものにしている彼女が、5月17日にラスベガスで開催されたビルボード・ミュージック・アワーズにて、最新シングル“Bad Blood”のMVを初披露!
事前にTaylor本人がインスタグラムでリークしていた通り、このMVにはSelena Gomez(セレーナ・ゴメス)、Lena Dunham(レナ・ダナム)、Cindy Crawford(シンディ・クロフォード)、Karlie Kloss(カーリー・クロス)、Jessica Alba(ジェシカ・アルバ)など、Taylorのセレブな友人たちが集結。トップ・アーティストのMVを多数手掛けているJoseph Kahn(ジョセフ・カーン)監督のもと、映画「Sin City(シン・シティ)」を髣髴とさせる大作映画顔負けのアクションを繰り広げている。 このMVの中で、TaylorはSelenaと一緒に敵と戦っているものの、途中でSelenaに裏切られてビルの窓から突き落とされてしまう。しかし、一命を取り留めた彼女は仲間たちを引き連れてSelenaの元へと向かい、再びバトルが始まる――というのが大まかなストーリー。 そもそも“Bad Blood”は、信じていた人に酷い仕打ちをされたTaylorが、相手への怒りを露わにしている曲。その真偽のほどは定かではないけれど、かつては仲の良い友人だったKaty Perry(ケイティ・ペリー)のことを歌った曲だという噂も。そんな「セレブ同士のケンカ」と世間から思われている曲のMVを、あえて大袈裟なアクション・バトル作品にして笑い飛ばしているところが秀逸。「ねえ、こんなの馬鹿みたいでしょ?」とTaylorが自分を茶化している姿が透けて見えるかのよう。 もちろん、MVではこの曲がアルバム・ヴァージョンとまったく別物のサウンドに仕上がっていることもビッグ・サプライズだった。ここでは、今もっとも勢いのあるラッパー、Kendrick Lamar(ケンドリック・ラマー)が新たなラップ・パートを挿入(彼はMVにも登場)。エレクトロ・ポップ調だったオリジナルとは一味違った仕上がりなので、そちらも注目してみて。 Kylie Minogue / All The Lovers 今回はJoseph Kahn監督が手掛けたMVを紹介。求め合う男女が山のように重なり合っている映像は強烈! でもKylieのポジティヴな愛のメッセージも上手く伝えている。 Maroon 5 / Misery こちらも路上で男女が求め合う映像かと思いきや、男性が女性に殴られ蹴られ押し倒され、窓を破って路上に投げ出され、ロケット・ランチャーを発射され、しまいには火炎瓶を投げられて……という、まさにMisery(悲惨)な作品。 Britney Spears / Toxic スパイに扮したBritneyが、映画「Blade Runner(ブレード・ランナー)」風の近未来を舞台にセクシーなアクションを展開! これもKahnの個性が感じられる逸品。 |
Taylor Swift -『バッド・ブラッド feat. ケンドリック・ラマー』 最新アルバム『1989』より 4thシングル「バッド・ブラッド」 iTunes配信スタート! プロデューサー テイラー・スウィフト 監督 ジョセフ・カーン 出演 テイラー・スウィフト セレーナ・ゴメス カーラ・デルヴィーニュ エリー・ゴールディング ジェシカ・アルバ カーリー・クロス シンディ・クロフォード ヘイリー・スタインフェルド ケンドリック・ラマ― リリー・オルドリッジ ゼンダヤ ヘイリー・ウィリアムス ジジ・ハディッド セラヤ レナ・ダナム マーサ・ハント |
text yoshiharu kobayashi / the sign magazine