CULTURE
2016.08.22
月曜の憂鬱を吹き飛ばすアップリフティングな10曲
この軽快なダンス・チューンを聴けば、誰もが踊り出さずにはいられない。ポップ職人Max Martinがプロデュースを手掛けた、夏にぴったりの爽やかなディスコ/ファンク。全米初登場1位を奪取してだけではなく、Justinの週間セールス最高記録も塗り替えた大ヒット。
いまニューヨークでもっともスタイリッシュなギター・バンドと言えば彼ら。この曲はデビュー・アルバムでも随一のアグレッシヴでパンキッシュなナンバー。何の変哲もないストレートなガレージ・ロックを、ここまでヒップでクールに鳴らせるのは流石。
数えきれないほどのレコードからサンプリングしてきた音の破片を積み上げて、息をのむほど美しくドリーミーな音楽に作り替えた魔法のようなデビュー作から16年。長過ぎる沈黙を破って発表された二作目からのリード曲は、じりじりと暑い夏の日差しを感じるような、カリブ海発祥の音楽=カリプソ調のトラック。
「自由!自由!私は動けない/自由、私を解き放って」「私は自分の力で鎖をちぎる」「私は走り続ける/だって勝者は自分自身であることを諦めないから」女王Beyonceが自分自身を、そして聴き手を鼓舞するメッセージを力強く歌い上げた、最新作『Lemonade』のハイライトを飾る名曲。
EDMプロデューサーの中でも指折りのメロディメイカーとして知られる2人が手を組んだ豪華コラボ・トラック。果たしてその結果は、砂糖漬けのように甘いメロディが心地よい、どこまでも切なくてメロウなエレクトロ・ポップだ。
今や飛ぶ鳥を落とす勢いのSuchmos。ブラック・ミュージックへの深い愛情を絶妙にポップなサウンドへと落とし込むセンスは、新世代のアーティストたちの中でも断トツ。この曲はドライヴしながら聴けば一段とアクセルを踏み込みたくなるような、疾走感溢れる爽快なファンク・ポップ。
永遠に色褪せることを知らない、史上最高のソウル・ポップのひとつ。胸の高鳴りを表現したような裏打ちのドラム・ビートは軽快に跳ね、勇壮なホーンがさらに曲を盛り上げる。まだ子供っぽさを残しながらも、だからこそ、はちきれんばかりの勢いを感じさせる歌声も痛快。驚くべきことに、当時まだStevie Wonderは15歳だった。
Major Lazerのメガ・ヒット“Lean On”への参加で世界的にブレイクしたMØは、2010年代デンマーク最大のフィメール・ポップ・アイコン。そんな彼女の最新トラックはBeyonceやCarly Rae Jepsenのコラボレーターと共作。パワフルでアンセミックなシンセ・ポップだ。
最近はディープ・ハウスを取り入れたEDMが流行中だけど、「世界一稼ぐDJ」の最新ヒットはまさにその路線。しかも、2011年の大ヒット“We Found Love”以来となるRihannaとのコラボとなれば、絶対に目を離せない。実は元ガールフレンドのTaylor Swiftとの共作クレジットになっているのも話題。
「L.A.出身」というイメージからはかけ離れた、ダークで気怠いサウンドでデビューした彼女たちの新曲は、バンド史上もっともポップでダンサブルな仕上がり。2年前のセカンド・アルバムの時点で既にR&Bを取り入れたグルーヴィな方向性を模索していたけど、ここで一気に弾けた印象。9月リリースの新作ではさらに驚かせてくれるかも?
TEXT YOSHIHARU KOBAYASHI / the sign magazine