CULTURE
2014.11.19
Röyksoppの「避けられない終わり」とは?
北欧のヒンヤリとした空気感と素朴な美しさが詰まったデビュー作『Melody A.M.』がミリオン・セラーとなって、たちまちノルウェーを代表するエレクトロニック・デュオとなったRöyksopp。今年5月には、Tegan and SaraやCarly Rae Jepsenにも影響を与えたスウェーデンのポップ・アイコン、RobynとのコラボEP『Do It Again』で大きな話題を呼んだ彼らだけど、その熱も冷めないうちに最新アルバムが到着! それが、先日リリースされたばかりの『The Inevitable End』。 「これまででもっとも情緒的なアルバム」とメンバー自身が語っているとおり、この作品はダークでシリアスな曲が中心で、驚く人も多いかもしれない。過去作はノスタルジックだったり、夢見心地だったり、胸の痛みを歌った曲があったりしたけど、今回はもっと奥深いテーマを感じさせる。なにしろ、タイトルは「The Inevitable End=避けられない終わり」というくらいだから。 『Do It Again』で初披露されて、本作にも別ヴァージョンが収録されている“Monument”を早速聴いてみて。ここからは、彼らの今のモードがしっかりと感じ取れるはず。 今後はEPやシングルでのリリースを軸にするから、アルバム単位では「最後の作品」になるという『The Inevitable End』。これまでのイメージを大きく裏切るところもある本作を、あなたはどんなふうに感じた? Depeche Mode / Enjoy The Silence Röyksoppにも影響を与えたとされるイギリスの至宝。このあたりの曲は『The Inevitable End』のムードに近いかも。 The Knife / Like A Pen 先日惜しくも解散したスウェーデンの兄妹エレクトロ・デュオ。ダークで退廃的なサウンドが魅力。シンガーのKarin Dreijerは、Röyksoppの曲に参加経験も。 M83 / Oblivion youtu.be/1mkUp1V3ys0 エレクトロ・ポップ/シューゲイザーの雄、M83が映画「Oblivion」に提供したテーマ曲。ここで神秘的な歌声を聴かせるノルウェーの歌姫Susanne Sundførは、『The Inevitable End』にも参加。 |
RÖYKSOPP -『THE INEVITABLE END』 ¥2,300(税抜) 発売中 tracklist 01. Skulls 02. Monument (T.I.E. Version) 03. Sordid Affair 04. You Know I Have To Go 05. Save Me 06. I Had This Thing 07. Rong 08. Here She Comes Again 09. Running To The Sea 10. Compulsion 11. Coup De Grace 12. Thank You Disc2 01. Do It Again (RYXP Version) 02. Goodnite Mr. Sweetheart 03. Caramel Afternoon 04. Oh No 05. I Just Don’t Understand You (Bonus Track for Japan) |
text yoshiharu kobayashi / the sign magazine