CULTURE
Disclosureもリスペクト! Aqualungが渾身の復帰作で描く未来
劇的なカムバック。という言葉は、AqualungことMatt Halesのためにあるのかもしれない。少なくとも、この2015年においては。
Aqualungは、2002年にフォルクスワーゲンのCMソングに抜擢された流麗なピアノ・バラード“Strange & Beautiful”で一躍注目を浴びたアーティスト。当時は一足早くブレイクしたColdplayやTravisと並び、「美メロ」の達人として人気を博していた。
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2010年作の『Magnetic North』を最後にソロ名義は終了。その後はLeona Lewis、Jason Mraz、Boyzoneなど錚々たる面子のソングライター/プロデューサーとして活躍し、いわゆる裏方として第二の音楽人生を歩んでいた。
そんな彼にAqualung復活を決意させたのが、Disclosureの代表曲“Latch”。「20歳前後の子たちがこんなに完成度の高い曲を作るなんて!」と最初は落ち込んでいたそうだけど、それから間もなくして驚くべきことが起きる。実はDisclosureはAqualungの作品に影響を受けていたということで、向こうからコラボ依頼が舞い込んだのだ。そこで、「自分の手で彼らに負けない最新型のポップ・ソングを作ろう!」と決意したMattは、Disclosureとのコラボを足掛かりに5年ぶりの復帰作『Ten Futures』を完成させたというわけ。
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このアルバムには、Disclosureのほかにも、SOHNや、Rihannaのヒット曲を手掛けたMikky Ekkoなど多数のゲストが参加。Mattならではの美しいメロディはそのままに、先鋭的なエレクトロニック・ミュージックの手法を取り入れた作風へと大胆に変貌している。言ってみれば、これは刺激的な「現在」を作るアーティストたちとのコラボで、「未来」を照らすべく作られた作品。まさに渾身の復帰作と言えるこの『Ten Futures』で、彼が思い描く未来を一緒に見つめてみては?
Disclosure / Latch feat. Sam Smith
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近年の流行であるハウスやR&Bからの影響をポップ・ソングへと昇華した名曲。Mattが羨むのも納得の完成度。
SOHN / Artifice
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R&B新世代とも共振するプロデューサー。歌声を切り刻んで印象的に使うのが上手い。
Lianne La Havas / Lost & Found
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ギリシャ系の父とジャマイカ人の母を持つ英国のシンガー・ソングライター。Mattが曲作り/プロデュースで参加したデビュー作は、マーキュリー賞にノミネートされた。
Aqualung -『Ten Futures』
¥2,200(税抜)
発売中
tracklist
01. Tape2Tape (ft Joel Compass)
02. Eggshells (ft Lianne La Havas)
03. Be Beautiful (ft Luke Sital Singh)
04. Seventeens
05. New Low
06. Clean (ft Sweet Billy Pilgrim)
07. Hearts (SpinWheelOscillate) (ft Prides)
08. Everything
09. Shame on me (ft Josef Salvat)
10. To the Wonder
text yoshiharu kobayashi / the sign magazine
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