CULTURE
2016.12.24
アップカミングなitピープルに聞くベストソング5 ~Vol.13 Masayoshi Iimori~
トラップを中心としたエッジィなサウンドメイクで注目を集める気鋭の新人トラックメイカーMasayoshi Iimoriがセレクトするのは、ダウンビートがクセになるダンスミュージックや四つ打ちのパーティチューン。東京クラブシーンの未来を担う若手アーティストのレコメンドをチェック!
「今年のベストアルバムの一つでもあるBaauer - Aaのラストを飾る曲ですが、
ラジオヒットも意識してかキャッチーめな曲を取り揃えたアルバムの中で
最後くらい好き勝手やってやるぞ!という意気込みが感じられる、
EDMへの皮肉のような展開と趣味が詰め込まれた凄まじい一曲です。
Soundcloudにはアップロードされていない楽曲ですが、
是非チェックして欲しいです」
「原曲やSlushii Remixはアンセムとなりましたが、
その一方でこのリミックスも存在感を放っていました。
今年はbpmが速かったり、Trapの音作りやリズムを取り入れた謎の
ダブステップが流行・消費されましたが、
これはそんなジャンルレスなサウンドの盛り上がりを感じさせてくれる一曲で、
自分のDJでもお世話になりました」
「今年の個人的ベストヒップホップアルバムを挙げるなら間違いなく
Denzel Curry - Imperial 。そのなかでも特にお気に入りの一曲です。
どうしてもドリルラップ系の曲は薬物・飲む・騒ぐに偏りがちですが、
彼はそれをどこまでもオーバーにエモーショナルに描きつつ、
キャッチーさも忘れないところはケンドリック・ラマーと並ぶ才能を感じさせてくれます」
「ハードスタイルはアンダーグラウンドに見られがちですが
ヨーロッパではEDMと同様の盛り上がりを見せています。
僕が最も好きなハードスタイルアーティストのGunz For HIreは
サウンドプロダクションはもちろん、
何より他とは一線を画す壮大なメロディーセンスが抜群で、
今年始めにリリースされたこの曲が僕の2016ベスト・ハードスタイルソングです」
「Tchamiが立ち上げたレーベルCONFESSIONは、
退屈なサウンドが量産されがちになってしまっているフューチャーハウスの
シーンでも最も良いレーベルと言っても過言ではないと思います。
リリースされる曲やアーティスト一つ一つがどれも個性的で、
初期エレクトロを感じさせながらもしっかりと現在に通用する
音作りになっているこの曲もそうです。
Bellecourはこの一曲しかリリースしていないので、
恐らくまた新たな覆面アーティストの登場ということでしょう」
@masayoshiiimori @masayoshiiimori soundcloud masayoshi-iimori |
Masayoshi Iimori
1996年生まれのトラックメイカー。マサヨシ イイモリ TRAPを中心としたトラックメイクが目に止まり、日本の気鋭ネットレーベルTREKKIE TRAXより2015年にデビューEP「Break It EP」をリリース。 その後Bootlegを中心に様々な楽曲を制作し、Skrillex, Mija, Carnage, Anna Lunoe, Nina Las Vegas, UZ, Ookayなど世界の著名プロデューサーからサポートを受けているほか、「KAN TAKAHIKO - NRG (Masayoshi Iimori Remix)」きっかけにSkrillexが主宰する「OWSLA」のサブレーベル「NEST HQ」に日本人として初めてインタビューとMini Mixが掲載される事となった。 またデビュー1年目にしてULTRA JAPAN 2015に出演や2015年12月には所属するTREKKIE TRAXがセルフプロデュースで行った全米ツアー4箇所6公演を大成功させるなど、その勢いはとどまることを知らない。 他にもRedBull Thre3Style World ChampionであるShintaroとのコラボ曲「Shintaro & Masayoshi Iimori - Chopper」や「ナマコプリ - あったらいいなJAPAN(Masayoshi Iimori Remix)」、「Remo-Con - Don't Believe Da Hype(Masayoshi Iimori Remix)」などを手掛ける他、2016年2月にはNEST HQより「Masayoshi Iimori - WhirlWind」をリリースするなど、更に活躍が期待出来る。 |
DESIGN AZUSA TSUBOTA
EDIT SHO IKOMA, SAKI YAMADA