NYLON JAPAN読者のために、自己紹介をお願いします
ロンドンから来た、アンソニーとジョセフィーンです。オー・ワンダーを結成して約3年になるけど、こうしてアーティストとして活動できるなんて信じられないくらい幸せ。僕たちはアルバムを作るのが本当に好きだし、ツアーで世界中廻れるなんてとても恵まれているよ。
ニューアルバム『Ultralife』のタイトルに込めた意味やアルバムコンセプトを教えてもらえますか?
『Ultralife』については、これまでとは全く異なる制作過程を試してみたかった。前作とは異なる作品を作るように心がけてたから、方向性を大胆に変えた。僕たちにとって『Ultralife』は、2人がオー・ワンダーとして経験した様々な変遷を集約した作品。本当にすごく小さなベッドルームをスタジオにしてこのバンドを始めて、それ以来、音楽を通して世界中の人たちと繋がってこれてすごく幸せだよ。まさに音楽が、僕たちを"ウルトラ(ultra)"な存在にしてくれたんだ。
そう、前作『OH WONDER』の前には、soundcloudで月一曲ペースでの新曲リリースが話題になりましたね。その時から制作プロセスで具体的に変化した点は?
1stアルバムの制作過程は非常に自己流だったよ。楽曲が完成するたびにリリースしていたから、それぞれの楽曲に相関する文脈やストーリー性がある作品を目指すようなアルバム制作ではなかったんだ。だから今回はあえて居心地の良い環境から抜け出し、アルバムの半分を制作するのに1ヶ月ほどNYに滞在した。そしてロンドンに戻って、ドラムとベース担当の協力を得て、新曲たちに新しい命を吹き込んだ。今までの僕たちのエネルギーと比べると、『Ultralife』から新しい息吹が感じられる。人生の深さと豊かさを探求するようなアルバムにしたかったんだ。
では、最近お気に入りのアーティストを教えてください。
僕たちはお互い似たようなアーティストを聴くね。同じような音楽の素養を持って育った。エルトン・ジョンやジョニ・ミッチェルのようなクラシックなアーティストを聴いてきたけど、それがミュージシャンとして今ある自分たちを形成してきた。最近よく聴くのは、ボン・イヴェール、フランク・オーシャン、テーム・インパラ、シルヴィアン・エッソ、ファイスト、ジェイムス・ブレイクのアルバム。こうしたアーティスト、彼らの詞、楽曲にはすごく魂がこもってるよね。ツアーバスでは彼らの楽曲がいつも掛かってる。
日本のミュージシャンでお気に入りはいる?
実は日本人のアーティストは聴いていないけど、君たちの素晴らしい文化や音楽シーンについてよく話を聞くから、東京で3日間のオフを取ることにした。来日した時はできるだけいろんな事を吸収したいと思う。僕たち2人にとって日本は、常に訪れてみたい場所のトップにある。君たちの素晴らしい国でパフォーマンスをする機会を与えてもらったのは本当に光栄。
OH WONDERとしてステージに立つ時や表舞台に立つ時の衣装やメイクなど、ファッションやヴィジュアル面のこだわりはありますか?
音楽はファッションを試す良い空間を与えてくれる。実生活よりも、ステージや撮影の方が上手く表現できる。柄や色で遊ぶのが好きだから、いつもお互いのファッションを褒めるようにしてる。ファッションにおいて僕たちが大事にしてるのは、圧迫感がなくて着心地のよいもの。僕たちのパフォーマンスはダンスやステージ上を飛び回ることが多いからね。
日本や東京のファッションシーンについてはどう思う?
日本のファッションの多様性や、可愛らしい色合いとスタイリッシュな深い色の配色が生み出す対比は見事。Kenzo、Issey Miyake、Kansai Yamamoto、あともちろんComme Des Garconsがお気に入り。
8月7日には、待望の来日ライヴが決まっていますね。他にはどこでギグを予定しているの?
今月はアジアとオーストラリアをツアーで廻って、アジアはクアラルンプール、マニラ、香港、シンガポール、ソウルとバンコクでプレイするよ。それからアメリカ、カナダ、今年の後半にヨーロッパに行くよ。そしてまた来年2月にアジアに戻る予定。今から待ちきれないよ!
日本のファンにオススメしたい、UKのショップやスポットはありますか?
僕たち2人ともロンドンに住んでるけど、観光客のような興奮が未だ抜けない。ロンドンは広くて多様性に富んでる。お気に入りの隠れスポットは、サウス・イースト・ロンドン。素敵な公園やカフェがあるんだ。(Zaibatsu、Brick House Bakery、Mr Bao、Aside がサウス・イーストのお気に入りフード・スポット。) そこが僕たちにとってロンドンを感じられる一番のローカル・スポット。Peckham Ryeもすごくロンドンっぽいね。それ以外のおススメの場所は、Victoria Park、Broadway Marketへのキャナル・ウォーク、the V&A(ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館)、Duck and Waffle、そしてテムズ川の眺望には未だに息を呑むほどだよ。
今日は本当にありがとう。いつかロンドンでのライヴにお邪魔したいね。最後に日本のファンへのメッセージを!
僕たちの音楽を聴いて広めてくれてありがとう。どんなに感謝してもしきれないくらい。日本でパフォーマンスできるなんて夢が叶ったよ。皆には最高のショーを贈れるように頑張る。そして東京での休暇後も日本のことはずっと忘れない!
INFO
Oh Wonder 2nd Album『Ultralife』
tracks.
01. Solo
02. Ultralife
03. Lifetimes
04. Ugh On Humans
05. All About You
06. Heavy
07. Bigger Than Love
08. Heart Strings
09. Slip Away
10. Overgrown
11. My Friends
12. Waste
輸入盤 品番: 575-6200 / オープン価格 / ユニバーサル ミュージック
iTunes
itunes.apple.com/us/album/ultralife
Oh Wonder Live in Japan
@代官山UNIT
open. 18:00
start. 19:00
place. 東京都渋谷区恵比寿西1-34-17
LIVE NATION JAPAN
mail. info@livenation.co.jp
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