CULTURE
2016.08.26
将来の夢、叶えるためにどうする? コピーライター尾形真理子にキャリアインタビュー!
将来やりたいことがわからない、夢を叶えるに何をしたらいいんだろう? そんな悩みを解決すべく、NYLONブロガーがいま話題のit womanたちに、夢を叶えるまでの道のりをアスク! 今回のゲストは博報堂 コピーライターの尾形真理子さん。尾形さんが手がけたルミネやインテグレートのキャッチコピーは、ナイロニスタも1度は見かけたことがあるはず。ガールの心を掴むコピーをつくる秘訣は? そもそも、コピーライターってどうやってなるの? そんな疑問や尾形さんの経歴を徹底的に質問! 進路に悩むナイロニスタたちのヒントが見つかりますように♡
コピーライターは |
2016年秋 ルミネ広告「言葉に頼りすぎると退屈な女になっていく」 仕事の仕方はひとつじゃない尾形:わたしは入社前には、コピーライターになれるかも分からなかったんです。制作会社ならコピーライターとしての募集はもちろんあるのですが、博報堂は広告会社なので職種も幅広く、どこに配属されるかわからないんです。コピーライターを志して博報堂を受けたのですが、もしかしたら経理になっていた可能性もあったんですよ。(笑) eve:それはコピーライターになるための試験、というものがあるのですか?? 尾形:社内で適性審査のようなテストがあります。 eve:それはどんな準備が必要なのでしょうか? 尾形:これもまた正解はないと思うのですが、私は広告に携わっているクリエイターの先輩たちに話を聞きにいきました。その方たちがみんなバラバラのことを言っていたので、仕事の仕方はひとつじゃないんだという気づきがありましたね。それがあったからこそ、コピーライターになってから、想像とのギャップは少なかったかもしれません。 |
eve:そうなのですね…。もし経理など別の部署に配属されたとしたら、コピーライターになれることはないのでしょうか? 尾形:弊社には職種を転換するための“職転”という制度があります。その試験に通れば入社後でも職種間異動も可能なんです。 eve:勉強になります。ちなみに先ほどコピーライターを志していた、というお話がありましたが、コピーライターになろうと決めたキッカケはなんでしょうか? 尾形:うーん…。キッカケ、と言えるほどハッキリとしたものはないかもしれません。昔から書く仕事に興味があったのですが、作家になりたいわけでもなくて…。そんなときにコピーライターという職業を知ったんです。コピーライターを目指そう、と思い始めたのは就活の時期でした。 |
|
勉強だと思わない方が吸収していくeve:ちなみに尾形さんは学生時代、どんなことをして過ごしていたのですか? 尾形:特別なことは何もしていないです。本を読むのは好きだったので、本や漫画はよく読んでいましたね。 eve:ジャンル問わず読んでいたのですか? 尾形:好きな作家の小説や、写真集など自分が好きなものだけを読んでいました。勉強のため、という意識はまったくなかったです。勉強だと思って嫌々やることって、吸収しにくいと思います。 |
eve:学生時代にやっておけば良かったことはありますか? 尾形:うーん…。わたし、二度落ち込むことが嫌いなんです。例えば、財布を失くしたとするじゃないですか。そのとき、落ち込みますよね。なんで失くしちゃったんだろう…しっかり管理しておけば良かった、と。その少しあとに思い出して「あのときに財布を失くさなければ…」と思うのが、勿体ないと思うんです。 eve:なるほど…! 尾形:そんな性格なので、後悔していることはないかもしれません。 広告に読者はいない“見たくないモノ”であることを自覚するeve:コピーライターになるために、必要なスキルってなにかあるのでしょうか? 尾形:そうですね…。相手のことを考えるチカラ、でしょうか。コピーは自分の日記ではなく、人の目に触れることが前提でつくられます。今日、ここに来る前にeveちゃんもたくさんの広告を目にしたと思うんです。街中や電車のなか、数え切れないくらいの広告がありますよね。何か覚えているものはありますか? eve:すぐに思い浮かぶものはないかもしれません…。 尾形:それが当たり前なんです。中吊りでも、ポスターでも、読者はいません。広告って“誰も見たくないもの”なんです。見たくないものは記憶に残らないですよね。そんななかで、記憶に残る広告をつくるためには、見るひとの気持ちを考えて、見たいものをつくらなければならない。そういった意味で、相手の気持ちを考える能力が必要なんじゃないかと思っています。 |
1978年生まれ、東京都出身。2001年に博報堂へ入社し、コピーライター及びクリエイティブディレクターを務める。LUMINE、資生堂、など多くの広告を手がける。著書『試着室で思い出したら、本気の恋だと思う。』にて小説家デビューを果たす。 |
美術大学でグラフィックデザインを学び、現在は東京を拠点に活動。思春期の少女のもつ感情や、人間の欺瞞や不信、愛憎といったものを作品にちりばめられた様々な要素で鑑賞者の内面に訴えかけている。 |
follow her Instagram! @fxxkeve |
model mariko ogata,eve
design azusa tsubota
edit lisa hijikata