今回のツアーは3rdアルバム『声』からはもちろん、デビュー前後の楽曲から比較的アッパーチューンが多めのラインアップになっていた。そんな中、通常盤に収録されている東京・大阪でのドーム公演で“日替わり曲”として選ばれた3曲が印象的だった。
京セラドーム1日目では『わたし』のカップリング曲である『セピア』をエモーショナルに歌い上げた。ダンスやアレンジ、ラップなど煽りのパフォーマンスで盛り上げる彼らが、ストレートに歌声で盛り上げている。彼らの柔らかな歌声が会場を包み込み、スッと心の隙間を埋めてくれるかのよう。
京セラドーム2日目にはチルなグルーヴ感たっぷりな『Takes Two』を披露。穏やかなメロディーのまま、ゆるりとリズムに乗る6人。伸びやかに優しく歌うその姿は、先ほどまでアッパーチューンで会場を揺らしていた6人とはまるで別人のようだ。なんと言ってもラストにかけてジャズのようなジェシーのフェイクが心地いい。
東京ドーム2日目に披露したのは『ABARERO』のカップリング曲『Hello』。SixTONESらしい落ち着いたローファイなHIP-HOPナンバーで、派手な演出はないもののそれぞれの個性が現れたステージになっている。中でも髙地優吾のラップは新しい彼の武器と言っても過言ではないくらいピッタリとハマっているのが印象的だ。
会場を沸かせたスペシャルゲストの登場、歌声を存分に発揮した日替わり曲に加え、新旧数々の楽曲が収録された「ライヴが本業」と豪語するSixTONESの魅力がすべて詰まっている映像作品になっている。ライヴ映像だけでも満足度が十分高いにも関わらず、初回盤には同年1月7日の横浜アリーナ夜公演を完全収録。会場にいた人も惜しくもいなかった人も、ぜひ『慣声の法則』を映像で隅々まで楽しんでほしい。
TEXT: KAHO FUKUDA
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SixTONES DVD/Blu-ray 『慣声の法則 in DOME』
2023年11月1日(水)発売
初回盤 ¥8,800(税込)*三方背、デジパック仕様 *48P+24Pフォトブック付
通常盤 ¥7,150(税込)*8Pリーフレット付